夜中の1時、やっと寝た赤ちゃんが「ふがふが」と苦しそうに鼻を鳴らして起きてしまう。抱っこして寝かせても、また鼻がつまって泣く。朝までこれを何度も繰り返す。そんな夜を過ごしていませんか。
赤ちゃんは3歳ごろまで自分で鼻をかめません。たまった鼻水を出してあげられるのは、そばにいる大人だけです。そこで頼りになるのが鼻吸い器なのですが、種類が多くて「どれを選べばいいの?」と迷いますよね。
この記事でわかること
- 鼻吸い器が必要になる時期と、卒業のめやす
- 据え置き・ハンディ・手動それぞれの向き不向き
- 迷ったときに選ぶ基準と、後悔しやすいポイント
- 嫌がる赤ちゃんの鼻を上手に吸うコツ
迷ったら「据え置きの電動タイプ」で大丈夫です
結論からお伝えします。1台目で迷ったら、コンセントにつなぐ据え置きの電動タイプが失敗しにくいです。理由はシンプルで、吸引力がいちばん強く、奥にたまった鼻水まで届くからです。
鼻水は、放っておくと中耳炎や副鼻腔炎につながることがあります。耳鼻科に毎回通うのは、ワンオペだと現実的ではありませんよね。家でしっかり吸えると、受診の回数そのものが減っていきます。
鼻吸い器はいつからいつまで使う?
新生児のころから使えます。取扱説明書で対応月齢を確認すれば、生後すぐの鼻づまりにも使って大丈夫です。
卒業のめやすは、自分でチーンと鼻をかめるようになる2〜3歳ごろです。つまり0歳から2〜3年ほど、けっこう長いあいだ活躍します。特に保育園に通いはじめると、次々に風邪をもらってきて鼻水が長引きます。集団生活での風邪の広がり方については保育園で風邪をもらいやすい時期の対策も参考にしてみてください。
使うタイミングのめやす
鼻水がたまってズルズル・ふがふが言うとき、授乳前、寝る前。お風呂上がりは鼻水がやわらかくなっていて吸いやすいです。
3つのタイプの違いを表で見る
鼻吸い器は大きく3タイプに分かれます。まずは全体像を表で確認してみましょう。
| タイプ | 吸引力 | 使いやすさ | 価格のめやす | 向いている人 |
|---|---|---|---|---|
| 据え置き電動 | 強い | 置いて両手が使える | 1万円前後 | 1台をしっかり使いたい |
| ハンディ電動 | 中くらい | 軽くて持ち運べる | 3千〜5千円 | 外出用・サブに欲しい |
| 手動(口・ポンプ) | 弱〜中 | 静かで安い | 千〜4千円 | 音を怖がる子・お試し |
据え置きは吸引力が主役、ハンディは携帯性が主役、手動は静けさと価格が主役、と覚えると選びやすいです。それぞれ具体的に見ていきます。
据え置き電動タイプ(メルシーポット)
コンセントにつないで使う、いちばんパワーのあるタイプです。定番はベビースマイルの「メルシーポット S-504」。片手で赤ちゃんの頭を支えながら、もう片方でノズルを当てるだけで、奥の鼻水までジュルジュルと吸えます。
置いて使えるので両手が空くのが、ワンオペには大きな助けになります。本体が1万円前後と安くはありませんが、耳鼻科通いが減ったぶんを考えると「早く買えばよかった」という声が多いアイテムです。
ハンディ電動タイプ(ベビースマイル S-303)
手のひらサイズの電動タイプです。ベビースマイル「S-303」が代表格。軽くて静かなので、帰省や旅行のカバンにもすっと入ります。
据え置きにくらべると吸引力はやさしめで、電源ボタンを押しながら片手で吸う形になります。1台で全部まかなうというより、外出用のサブや、まずは軽く試したい家庭に向いています。
手動タイプ(知母時/チボジ)
電気を使わず、レバーやチューブで吸うタイプです。台湾生まれの「知母時(チボジ)」が人気で、モーター音がしないので、音を怖がって泣いてしまう子でも使いやすいのが魅力です。
価格を抑えて始めたい、電動の音がどうしても苦手、という場合の選択肢になります。ただし吸う力は使う人の加減しだいなので、しっかり吸いたい日には少し物足りなさを感じることもあります。
悩み別・どれを選べばいい?
自分の暮らしに何を優先したいかで選ぶと、迷いが減ります。悩みごとにおすすめを整理しました。
| こんなとき | 選び方のめやす |
|---|---|
| とにかく1台でしっかり吸いたい | 据え置き電動 |
| 里帰りや旅行が多い | ハンディ電動 |
| 音を怖がって泣く子 | 手動(静かなタイプ) |
| 価格を抑えて試したい | 手動から始める |
私自身も、最初は安いハンディだけで乗り切ろうとして遠回りをしました。吸いきれない鼻水で夜泣きが続き、結局あとから据え置きを買い足すことに。最初から据え置きにしておけば、と思ったのは正直なところです。
嫌がる赤ちゃんを上手に吸うコツ
多くの赤ちゃんは、最初は鼻を吸われるのを嫌がります。無理に押さえつけず、短い時間で区切るのがコツです。
STEP1 お風呂上がりを狙う
湯気で鼻水がやわらかくなり、少ない力でするっと吸えます。
STEP2 ノズルは動かさず少しずつ
奥に突っ込まず、鼻の入り口に当てて角度を少しずつ変えます。5秒吸って一度離す、を繰り返します。
STEP3 終わったらたっぷりほめる
「すっきりしたね」と声をかけて抱っこ。嫌な記憶になりにくく、次から少し楽になります。
鼻づまりで苦しそうな夜は、起きているあいだに縦抱きにして上体を起こしてあげると呼吸が楽になります。寝かせるときの布団にはタオルやクッションを入れず、平らなままにしておくほうが安心です。発熱をともなうときや、機嫌が悪く飲みも悪いときは、我慢せず小児科を受診しましょう。受診の見きわめは子どもの発熱の見きわめとホームケアにまとめています。
よくある質問
鼻吸い器は本当に必要?綿棒じゃだめ?
綿棒で取れるのは鼻の入り口だけで、奥のたまった鼻水は届きません。奥の鼻水が中耳炎の一因になるので、しっかり吸える道具があると安心です。
口で吸うタイプでも大丈夫?
使えますが、吸った大人に風邪がうつりやすいのが難点です。看病する側が倒れるとワンオペは一気に苦しくなるので、電動のほうが結果的に楽なことが多いです。
毎日吸ってもいい?
鼻水がたまっているなら、1日に数回吸っても問題ありません。ただし長く当てすぎると粘膜を傷つけるので、1回は短く区切ってあげてください。
まとめ
赤ちゃんの鼻づまりは、道具ひとつで夜の眠りがぐっと変わります。迷ったら、吸引力のある据え置き電動タイプが失敗しにくい選択です。
全部を完璧にそろえる必要はありません。まずは家で使うメインを1台迎えて、今夜の「ふがふが」を少し軽くしてあげられれば十分です。
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