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子育てが、ちょっとらくになるノート
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子どもの発達に個人差があるのは普通?比べて不安なときの考え方

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子どもの発達に個人差があるのは普通?比べて不安なときの考え方

児童館で同じ月齢くらいの子がスラスラ言葉を話しているのを見て、思わず我が子と見比べてしまった。健診で「もう少し様子を見ましょうか」と言われた帰り道、頭の中で「様子を見る」の意味をぐるぐる考え続けてしまった。SNSを開けば「うちの子はもう歩いた」「もう二語文話す」という投稿が目に入り、閉じたあとにもやもやが残る。

そんな経験、ありませんか。私自身も、上の子の1歳半健診で言葉の数を聞かれたとき、うまく答えられずに焦った記憶があります。「平均より少ないかもしれない」と思った瞬間、それまで気にしていなかったはずのことが急に大きな不安に変わりました。

この記事でわかること

  • 発達に個人差が生まれる理由
  • 月齢の目安をどう受け止めればいいか
  • 気になったときに頼れる相談先
  • 家庭で無理なくできる関わり方

なぜ「発達の個人差」はこんなにも気になってしまうのか

発達の遅れそのものより、「わからないこと」がつらさの正体だったりします。歩くのが早い遅い、言葉が出る出ないは、実は一つの数字で測れるものではなく、運動・言葉・社会性など複数の分野がそれぞれ別々のペースで育っていきます。ところが健診や母子手帳の月齢目安は、どうしても「できる・できない」の二択のように見えてしまい、そこに他の子の様子やSNSの情報が重なると、不安は一気に膨らみます。

さらにワンオペで育児をしていると、不安を分かち合う相手がその場にいないことも大きな要因です。パートナーに話しても「気にしすぎ」と流されてしまい、一人で抱え込んでしまうケースも少なくありません。

発達に個人差が生まれる3つの理由

「うちの子だけ遅れているのでは」と思ったとき、まず知っておきたいのが、発達のペースに差が出る理由です。

個人差が生まれる主な理由

  • 脳や体の育ち方には、もともと個人差の幅がある
  • きょうだいの有無や外遊びの機会など、環境や経験の違い
  • 比較対象になっているSNSの情報自体が、実は偏っている

一つ目は、脳や体の育ち方には生まれつき幅があるという点です。歩き始めが早い子もいれば、慎重に足腰を確かめてから歩き出す子もいます。これは性格や気質にも近く、優劣ではありません。歩き始めの前後で気になりやすいことは、1歳育児の悩みまるごとガイドに月齢ごとの見通しとしてまとめています。

2つ目は環境や経験の違いです。上に兄や姉がいる子は真似をする機会が多く言葉が早く出やすい傾向がありますし、外遊びの頻度が高い子は体を使う動きの発達が進みやすいなど、育つ環境によって伸びやすい分野に違いが出ます。

3つ目は、比較対象になっている情報そのものの偏りです。SNSに投稿されるのは「できるようになった」瞬間が多く、できていない時期の投稿は目立ちません。つまり比べている相手の情報自体が、実際の平均像より進んでいるように見えているケースが多いのです。

月齢の目安は「範囲」で見る

母子手帳や育児書に載っている月齢の目安は、あくまで多くの子どもたちのデータをもとにした統計的な範囲です。「この月齢でできていないと遅れ」という線引きではなく、「このあたりで見られ始めることが多い」という幅を示したものだと捉えると、少し気持ちが軽くなります。これは文字の読み書きのような、もう少し先の段階についても同じです。3歳でひらがなが読めないときの受け止め方は、3歳でひらがなが読めない…焦らなくて大丈夫な理由と関わり方でも紹介しています。

分野目安が語られやすい時期現れ方の一例
歩く10か月〜1歳半ごろつかまり立ちから伝い歩きを経て歩き出す子が多い
単語が出る1歳〜1歳半ごろ「まんま」「わんわん」など意味のある言葉
二語文1歳半〜2歳半ごろ「まんま ちょうだい」など言葉をつなげる
指さし9か月〜1歳半ごろ興味のあるものを指で示す

この表の時期はあくまで目安の一例です。同じ子どもでも分野ごとにペースが違うのが普通で、ひとつの分野がゆっくりでも、他の分野は目安通り、あるいはそれ以上に育っていることも珍しくありません。

気になるときの相談先を知っておく

「様子を見ましょう」と言われても、具体的に何をすればいいかわからないまま日々が過ぎていくのが一番つらいところです。相談先をあらかじめ知っておくだけで、気になったときにすぐ動けます。

気になったときに頼れる窓口

  • 1歳半・3歳児健診(定期的に発達をチェックしてもらえる)
  • 自治体の保健センター・子育て相談窓口(電話や来所で随時相談可能)
  • かかりつけの小児科医
  • 地域の児童発達支援センター(発達に関する専門的な相談ができる)

健診で「様子を見ましょう」と言われるのは、必ずしも「問題がある」という意味ではなく、「今の段階では判断がつかないので、次の機会にもう一度確認しましょう」という意味であることがほとんどです。不安なまま次の健診まで抱え込むより、保健センターに電話して「先日の健診で様子見と言われたのですが、それまでにできることはありますか」と聞いてみるだけでも、気持ちが軽くなることがあります。

家庭でできる、無理のない関わり方

専門的な訓練をしなくても、日常の関わりの中で発達を後押しできることはたくさんあります。特別なことをする必要はなく、今日から始められる小さな積み重ねで十分です。

STEP1 子どもの行動に言葉を添える

「ワンワンいたね」「積み木高くなったね」など、子どもが今していることに短い言葉を添えるだけで、言葉のインプットが自然に増えます。

STEP2 絵本や手遊びを毎日の習慣にする

寝る前の絵本タイムや、お風呂での手遊び歌など、決まったタイミングに組み込むと無理なく続けられます。

STEP3 「できた」を一緒に喜ぶ

できたかどうかより、挑戦している姿そのものを認める声かけが、子どもの意欲を育てます。

言葉の発達が気になる時期の具体的な声かけの工夫は、1歳・2歳の言葉の発達を促す声かけ・言葉遊びのコツでさらに詳しくまとめています。また、遊びながら自然と手先や言葉の発達を後押ししたい場合は、月齢に合わせておもちゃが届くサブスクを取り入れるのも一つの方法です。毎回おもちゃ選びに悩まずに済み、飽きたら交換できる気軽さもワンオペ育児の味方になってくれます。

「比べてしまう」自分を責めないために

発達の個人差について理解していても、目の前で他の子ができていることを見ると、どうしても心が揺れてしまうものです。それは子どもを大切に思っているからこその反応で、決して悪いことではありません。ただ、比べる対象がSNSの断片的な情報だった場合は、一度距離を置いてみるのも一つの方法です。

「他の子はもうできている」という投稿を見て落ち込みやすい時期は、育児アカウントの通知をオフにしたり、閲覧時間を決めたりするだけでも気持ちの波が穏やかになります。情報を追いかけることより、目の前の子どもと過ごす時間を優先して大丈夫です。

比べてしまう自分を責めるより、その気持ちをどう扱うかを考える方が建設的です。日々の声かけの積み重ねが子どもの自己肯定感だけでなく、実は親自身の安心感にもつながります。声かけの工夫については自己肯定感を育てる声かけのコツでも詳しく紹介しています。

よくある質問

目安より遅れていたら、発達障害を疑うべきですか

目安より遅れているからといって、それだけで発達障害と結びつけるのは早計です。発達のペースには個人差の幅があり、時間とともに追いつくケースも多くあります。気になる場合は自己判断せず、健診や保健センターなど専門機関に相談し、経過を見てもらうのが一番確実です。

健診で「様子見」と言われたら、次の健診まで何もしなくていいですか

何もせず待つ必要はありません。次の健診までの間に、家庭でできる声かけや遊びを続けながら、気になる変化があれば保健センターや小児科に相談して構いません。「様子見」は「次の機会にもう一度確認しましょう」という意味合いが強く、相談自体はいつでもできます。

パートナーや周りに「気にしすぎ」と言われてつらいときは

気にしすぎかどうかを決めるのは周囲ではなく、実際に日々子どもと向き合っている自分自身の感覚です。心配な気持ちを話しても軽く流されてしまうときは、家族ではなく保健センターや自治体の相談窓口など、専門的に話を聞いてくれる相手に頼るのも一つの方法です。

まとめ

発達の個人差は、多くの場合「遅れ」ではなく「その子なりのペース」です。月齢の目安はあくまで範囲であること、気になったときに頼れる相談先があること、家庭でできる関わり方は特別なものでなくていいこと。この3つを知っているだけで、比べて落ち込む瞬間は少しずつ減っていきます。

不安なときこそ一人で抱え込まず、健診や保健センターなど専門の窓口を頼ってみてください。そして日々の小さな声かけや触れ合いの時間が、子どもにとっても親にとっても、何よりの安心材料になります。

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