寝かせた瞬間にくるんと寝返って、四つんばいで逃げていく。しかも今日に限ってうんち。片手でお尻を持ち上げながら、汚れた手であちこち触られないよう必死で、気づけば自分も汗だくになっています。1日6回、これが毎回だとしたら、イライラしてしまうのは当然です。
私自身も、上の子が生後7か月ごろから同じ状態でした。今は3歳になり、当時のことは笑い話になっていますが、あのころは着替えとおむつ替えが1日でいちばん気が重い時間でした。
この記事でわかること
- 暴れるおむつ替えが始まる月齢と落ち着く時期
- 赤ちゃんが動きたがる3つの理由
- うんちのときに汚さず終わらせる順番
- 立ったまま替えるやり方と切り替えの目安
- イライラしたときの気持ちの逃がし方
力ずくで押さえるほど、おむつ替えは長引きます
暴れるおむつ替えは、押さえつけないほうが早く終わります。体をがっちり止められると赤ちゃんはもっと強く反り返り、結果として時間も汚れも増えていきます。目指すのは「じっとさせること」ではなく「動いていても30秒で終わる形」です。
始まる時期は、寝返りができるようになる生後5〜6か月ごろから。ハイハイやつかまり立ちが始まる8〜10か月ごろにピークが来て、言葉が分かるようになる2歳前後から少しずつ落ち着いていきます。
替える時間が長引くと、お尻がふやけて赤くなりやすくもなります。すでに赤みが出ているときはおむつかぶれのケアもあわせて見直すと、拭くときの痛みが減って嫌がり方もやわらぐことがあります。
おむつ替えで暴れる3つの理由
理由が分かると、対処するところが変わります。動き回る赤ちゃんには、だいたい次の3つのどれかが当てはまります。
1つ目は、動きたい気持ちが止められないこと。寝返りやハイハイを覚えたばかりの赤ちゃんにとって、動くことは楽しくてたまらない遊びです。仰向けに寝かされるのは、遊びを取り上げられるのと同じ意味になります。
2つ目は、仰向けの姿勢そのものが嫌なこと。視界が急に天井だけになり、体の自由もきかなくなります。おなかが冷たい空気に触れる不快さも重なります。
3つ目は、遊びを中断されたタイミングであること。積み木を積んでいる最中や、絵本をめくっている途中に連れていかれると、大人でも抵抗したくなります。
替える前に見ておきたいこと
- 遊びが一区切りついたところか
- 手に持てるおもちゃが用意してあるか
- おむつ・おしりふき・ごみ袋が手の届く位置にあるか
- 部屋が寒くないか(冷房の風が直接当たっていないか)
準備に30秒かければ、替える時間は1分縮みます。おしりふきのフタを先に開けておく、新しいおむつを広げて下に敷いておく。この2つだけでも、片手で探す時間がなくなります。
うんちのときは「順番」を変えると汚れません
うんちの日は、拭くより先に新しいおむつを敷いてしまいます。汚れたおむつを外してから新しいものを探すと、その数秒のあいだに寝返られて被害が広がります。
STEP1 新しいおむつを先に敷く
汚れたおむつのテープを外したら、お尻を軽く浮かせて下に新しいおむつを差し込みます。この時点で、汚れたおむつは下敷きの状態です。
STEP2 汚れたおむつを内側に折って拭く
汚れた面をすぐ内側に折り込み、そのまま拭きます。おしりふきは1枚ずつ取らず、はじめに3枚ほど抜いて横に置いておくと、片手でも足ります。
STEP3 汚れたおむつを引き抜いて留める
下からするりと抜けば、新しいおむつがもう当たっています。あとはテープを留めるだけです。寝返られても、お尻には清潔な面が当たっている状態を保てます。
足の持ち方にもコツがあります。足首をつかんで持ち上げると、股関節に負担がかかるうえ、力で引っ張られた赤ちゃんはよけいに反発します。ひざの裏に手を入れて、両ひざを軽く曲げながらお尻を浮かせる持ち方に変えてみてください。赤ちゃんも力を抜きやすくなります。
動きが激しい時期は、ソファやベッド、おむつ替え台の上で替えるのをやめて床に切り替えるのが安心です。赤ちゃんは体をひねった反動で、大人が予想しない速さで落ちてしまいます。高い場所で替えるときは、片手を必ず赤ちゃんの体に添えたままにします。おしりふきを取りに離れるのは、いったん床に下ろしてからにしてください。
気をそらす道具を用意しておくと、抵抗の強さが変わります。おむつ替えのときだけ渡す小さなおもちゃ、めくれる布絵本、ふだん使わないガーゼハンカチ。ふだん触れないものほど食いつきます。ビニール袋やおしりふきの袋は口や鼻をふさぐ危険があるので渡しません。ただし2〜3日で飽きるので、2つを日替わりで回すつもりでいると気が楽です。
立って替える日が来ても、それで大丈夫です
つかまり立ちができるようになったら、立ったまま替えてしまってかまいません。仰向けにこだわらないほうが、おしっこのときのおむつ替えは早く終わります。
やり方は、テープタイプならテープをはがして外し、パンツタイプなら両サイドを破ります。立っている赤ちゃんの足を片方ずつ通して、腰まで上げるだけです。目の前のテレビ台や壁につかまらせて、こちらは後ろにしゃがむと手が届きやすくなります。
うんちのときは立ったままだと拭ききれないので、床に寝かせる方法に戻します。すべてを立って替えようとしなくて大丈夫です。
| こんなとき | おすすめの替え方 |
|---|---|
| おしっこ・動きが激しい | 立ったままパンツタイプ |
| うんち | 床に寝かせて先に新しいおむつを敷く |
| 外出先 | パンツタイプ+使い捨てシート |
| 寝ているとき | テープタイプでそっと交換 |
パンツタイプへの切り替えは、寝返りが始まって仰向けを嫌がるようになったときが目安です。「まだ早いかな」と迷ってテープを使い続けるより、1袋だけ買って試してみるほうが早く答えが出ます。サイズはテープタイプと同じ表記でも作りが違うので、1つ上のサイズが合う子もいます。
この時期にパンツタイプに慣れておくと、あとが楽になります。トイレトレーニングを始めるときに、自分で上げ下げする動きにも移りやすくなります。
イライラしてしまう日があっても大丈夫です
うんちのおむつ替えで大声を出してしまった日があっても、あなたが冷たい親になったわけではありません。1日6回、汚れた手を追いかけながら、体をひねる子を押さえるのは、単純に重労働です。
夫や家族に「抱っこして落ち着かせてから替えればいいのに」と言われて、よけいに疲れたという声もよく聞きます。その判断ができるのは、実際にその場でおむつを替えている人だけです。外から見ているだけでは、こちらに力が入ってしまう理由は分かりません。
全部を上手にこなさなくて大丈夫です。今日は汚れを最小限にして早く終わらせられれば、それで合格にしてしまいましょう。
よくある質問
暴れるおむつ替えはいつまで続きますか?
動きが激しいピークは生後8〜10か月ごろで、多くは2歳前後から落ち着いていきます。言葉で「終わったら遊べるよ」と伝わるようになると、待てる時間が少しずつ延びていきます。
押さえつけてしまうのはよくないですか?
安全のために一瞬支えるのは問題ありません。ただ、力で長く固定するほど反発が強くなり、おむつ替え自体が嫌なものとして記憶されやすくなります。短く終わらせる工夫のほうが、結果として楽になります。
泣き叫んでいる子のおむつは、後回しにしてもよいですか?
おしっこだけなら数分待って、気持ちが切り替わってから替えて大丈夫です。うんちのときは肌がかぶれやすいので、泣いていてもできるだけ早く替えます。汚れた部分だけ先に拭いて、仕上げは落ち着いてからでもかまいません。
まとめ
おむつ替えで暴れるのは、しつけがうまくいっていないからでも、育て方の問題でもありません。動けるようになった赤ちゃんが、動きたいと主張しているだけです。だから、じっとさせる方向ではなく、短く終わらせる方向に変えていきます。
新しいおむつを先に敷く、おしりふきを3枚抜いておく、ひざの裏を支えて持ち上げる。この3つだけで、うんちの日の消耗はかなり減ります。つかまり立ちができるなら、立ったまま替える日があってもかまいません。
今日の1回が乗り切れたら、それで十分です。逃げていくお尻を追いかける日々は、思っているよりずっと早く終わっていきます。
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