この記事でわかること
- 上の子への罪悪感が消えなくても問題ない理由
- 「待たせている」と感じてしまう3つの原因
- 授乳中でもできる、上の子への関わり方
- 1日3分だけの「上の子タイム」の作り方
- よくある疑問へのこたえ
罪悪感は減らさなくていい。関わる「量」より「密度」を変える
上の子への罪悪感は、無理に消そうとしなくて大丈夫です。変えるのは待たせる回数ではなく、待たせたあとの3分の中身です。
下の子が生まれると、物理的な時間はどうやっても足りません。授乳は1日8回前後、そのたびに20分は動けなくなります。この時間を削るのは無理ですよね。
だから多くのママが「一緒にいる時間を増やそう」とがんばって、余計に苦しくなります。増やせないものを増やそうとしているからです。
「待たせている」と感じてしまう3つの原因
罪悪感の正体を分けて見ると、対処の入り口が見えてきます。
1つ目は、下の子のお世話に締め切りがあることです。授乳もおむつ替えも泣き声への対応も、待ったがききません。一方で上の子の「見て見て」には締め切りがないので、後回しになります。
2つ目は、上の子が急に大きく見えることです。生後2ヶ月の赤ちゃんの横に立つと、2歳の子は驚くほどしっかりして見えます。そのぶん「これくらいできるはず」と期待値が上がってしまいます。
3つ目は、比較する相手が過去の自分だということです。上の子ひとりだったころは、公園にゆっくりいられた日もあったと思います。その記憶と今を並べれば、足りない部分ばかりが目につきます。
授乳中でも「関わっている」に変えられる
手がふさがっていても、声と目線は空いています。ここが一番の突破口です。
私の場合、下の娘に授乳しているあいだ、上の娘がちょっかいを出してきます。飲んでいる下の娘を叩いたり噛んだりすることもあり、困っています。
授乳中に上の子から話しかけられたら、ひと言でも返事をしてみてください。返事のない「待って」ほど、上の子にとってつらいものはありません。
STEP1 名前を呼ぶ
「待って」の前に名前を呼びます。誰に話しているかがはっきりするだけで届き方が変わります。
STEP2 終わりの目印を伝える
「あとで」ではなく「この歌が終わったらね」と伝えます。2歳の子には時計より歌の長さのほうが伝わります。
STEP3 約束を必ず回収する
授乳が終わったら「待っててくれてありがとう」と先に言います。待った時間が報われた経験になります。
1日3分の「上の子タイム」だけは死守する
やることを増やさず、1日3分だけ切り出します。下の子が寝ている時間でも、抱っこ紐に入れたままでも大丈夫です。
わが家では、上の娘がいるときは下の娘をベビーベッドに寝かせることが多いです。かまってほしいと泣くときはリビングのプレイマットに寝かせ、上の娘が危ないことをしないよう、近くで見ています。
3分の内容は、シール貼りか絵本1冊かなど、その日の気分で上の子が選べるものにするとはじめやすいです。
大事なのは長さではなく、始まりと終わりがはっきりしていること。「今から3分は◯◯ちゃんの時間ね」と宣言してから始めます。夜泣きが戻る、下の子のものを取りたがるといった赤ちゃん返りが重なっている時期は、上の子の赤ちゃん返り|やさしい寄り添い方と乗り越え方のコツも読んでおくと、この3分の使い方を決めやすくなります。
3分でできることの例
- 絵本を1冊、途中で止めずに読み切る
- シールを10枚好きなところに貼らせる
- ぎゅーっと抱きしめて背中を10回さする
- その日あったことを、こちらから質問して聞く
全部やらなくて大丈夫です。1日1つ、できた日だけで十分です。
シール貼りを選ぶ日のために、2歳向けのシール帳を手の届く場所に置いておくと、思い立ったときにすぐ始められます。
外に連れ出せない罪悪感とのつき合い方
公園に行けない日が続いても、上の子の発達に影響が出るわけではありません。ここは割り切っていい部分です。
生後2ヶ月の下の子を連れての外出は、ハードルが高いものです。おむつ、着替え、授乳の間隔を考えると、公園の30分のために長い準備が必要になります。「また今度ね」で流す日が続くママも多いです。
そのかわりに、家のまわりを少し歩くだけの短い外出を入れる方法があります。外の空気を吸うだけでも、2歳の子には気分転換になります。
寝かしつけたあと、自己嫌悪になる夜のこと
ふたりが寝静まったあと、その日の「あとでね」が全部よみがえってくる夜もありますよね。
上の子に「ママ、あかちゃんばっかり」と言われて、夜にひとりで泣いてしまうママも少なくありません。翌日に取り返そうと張り切りすぎると、かえってイライラしてしまうこともあります。取り返そうとするほど空回りします。
ふたりが寝たあとは、上の子の寝顔を見て「今日いちばん良かったこと」をひとつだけ思い出してみてください。玄関でくつを自分で履けた、それくらいのことで構いません。
上の子にやさしくできない日が続いてつらいときは、下の子が生まれてから上の子をかわいいと思えない人へも合わせて読んでみてください。同じ時期を通る人は本当に多いです。
怒りすぎてしまった日の立て直し方は、子育て中のイライラ、どうする?怒りを爆発させない7つの対処法にもまとめています。
よくある質問
上の子に「我慢させてごめんね」と謝ってもいいですか?
謝るより「待っててくれてありがとう」のほうが伝わります。2歳の子には、謝罪の意味より感謝の響きのほうが届きやすいからです。ごめんねが続くと、待つことが悪いことだと覚えてしまう心配もあります。
下の子を優先するのは間違いでしょうか?
命に関わることは下の子が先で問題ありません。授乳や発熱の対応は待てないからです。逆に、着替えや遊びのような待てるものは上の子を先にすると、バランスが取れます。
赤ちゃん返りがひどいとき、どう乗り切ればいいですか?
赤ちゃん返りは、上の子が安心できる相手を確かめている行動です。多くは数ヶ月で落ち着きます。抱っこをせがまれたら回数を数えず、5秒でも応じるほうが早く収まりやすいです。
2歳差だとやっぱり上の子はかわいそうですか?
年の差そのものが子どもの育ちを決めることはありません。うちは2歳9ヶ月差ですが、下の娘のおむつ替えのときには、上の娘がおむつとお尻拭きを準備してくれます。待つ経験も、返ってくる実感とセットなら糧になります。
まとめ:今日の3分から
上の子への罪悪感は、消そうとしなくて大丈夫です。今日の夜3分だけ「◯◯ちゃんの時間」を宣言して、絵本を1冊読むだけで十分です。
授乳中に名前を呼ぶ、待ってくれたらお礼を言う、寝る前に3分だけ向き合う。この3つのうちどれか1つが今日できたら、それでうまくいっています。
明日また「ちょっと待ってて」と言ってしまっても大丈夫です。待たせた回数より、待ったあとにちゃんと返事が返ってきた回数のほうを、子どもは覚えています。
こんなアイテムも便利
3分の上の子タイムに使うものは、手に取ってすぐ始められるものが向いています。シール帳や、きょうだいをテーマにした絵本を、手の届く場所に置いておくとすぐに始められます。
絵本のほかに、手に取ってすぐ始められるシール帳も手の届く場所に置いてみてください。





