夕方の5時。授乳がやっと終わって冷蔵庫を開けたら、卵も牛乳も切れている。上の子に「スーパー行こうか」と声をかけたら、玄関で寝そべって「行かない」。抱っこ紐で下の子を抱えて、3歳の上の子の手を引いて、帰りは米と牛乳を持って帰る。想像しただけで、今日はもういいか、という気持ちになりますよね。
買い物に行く体力がない日は、行かなくて済む仕組みを先に作っておくほうが早いです。とはいえネットスーパーと生協の宅配は、どちらも「食材が家に届く」サービスなので、どちらを頼めばいいのか分かりにくいところがあります。
この記事でわかること
- ネットスーパーと生協の宅配の届き方の違い
- 子育て世帯だけ送料が安くなる仕組み
- 先にどちらを試すかの判断基準
- 宅配にしても残る重い買い物の減らし方
- 使い始めにつまずきやすい点
迷ったら、まず生協の宅配から
週に1回の買い物をまるごと減らしたいなら生協の宅配、今日足りないものを今日受け取りたいならネットスーパーです。子育て中でどちらか1つを先に試すなら、送料の割引が手厚い生協の宅配のほうが続きやすいと感じます。
理由は単純です。生協の多くは、母子手帳や子どもの年齢を登録すると配送手数料が無料か大幅に安くなります(条件は地域の生協ごとに異なります)。期間は地域によって幅がありますが、1歳までのところもあれば小学校入学までというところもあります。ネットスーパーは3,000〜5,000円ほどの下限を超えないと送料がかかる設計が多め。少量をこまめに頼みたい時期は、ここで差が出ます。
子どもを連れての買い物が、こんなに消耗する理由
疲れるのは買い物そのものではなく、その前後にくっついてくる工程です。分けてみると、原因は3つあります。
1つ目は、家を出るまでの準備。おむつを替えて、靴を履かせて、玄関を出たところでエコバッグを忘れたと気づいて戻る。もう一度出たら自転車の鍵がない。ここで気力の半分を使ってしまいます。
2つ目は、店内での見張り。棚のものを触らないか、カートから身を乗り出さないか、通路で寝転がらないか。会計の順番を待ちながら「あと少しだけ待ってね」と言い続ける時間は、体より頭が疲れます。
3つ目は、帰り道の荷物。米5kgと2Lの水を、子どもを連れて運ぶ。産後の体には腰も肩もこたえます。抱っこ紐で赤ちゃんを抱えたまま重い袋を持つと、前のめりになって腰を痛めやすくなります。重いものだけは別で届くようにしておくと、ここが丸ごとなくなります。
宅配で減らせる負担
- 着替えと靴の準備、忘れ物の往復
- 店内でぐずったときの立て直し
- レジ後の袋詰めと積み込み
- 米・水・おむつの持ち運び
行く回数をゼロにしなくても大丈夫です。買い物へ行く日を減らすだけで、1週間の消耗はかなり変わります。どうしても出かける日の乗り切り方は子連れの買い物がしんどいときの工夫にまとめています。
ネットスーパー・生協の宅配・食材宅配、3つの違い
似ているようで、仕組みが根本から違います。表にすると選びやすくなります。
| 項目 | ネットスーパー | 生協の宅配 | 食材宅配・ミールキット |
|---|---|---|---|
| 届くまで | 最短で当日〜翌日 | 注文の約1週間後 | 週1回の決まった曜日 |
| 注文の自由度 | 好きなときに何度でも | 毎週の締め切りあり | 毎週の締め切りあり |
| 送料の目安 | 1回330円前後(一定額以上で無料) | 1回100〜200円前後、子育て割引あり | 1回0〜500円前後 |
| 受け取り | 対面が基本、置き配は店舗による | 留守でも保冷ボックスで玄関先に置いてもらえることが多い | 留守でも置いてくれる場合が多い |
| 得意なこと | 足りないものをすぐ補充 | 定番品のまとめ買い、離乳食向け食材 | 献立を考える手間ごと外注 |
| 苦手なこと | 少額だと送料が重い | 急ぎの買い足し | 品目を自由に選びにくい |
いちばん大きな違いは受け取り方です。生協の宅配は、不在でも保冷剤とドライアイスを入れた専用ボックスで玄関先に置いてくれるところがほとんどです。寝かしつけの真っ最中にインターホンで起こされる心配がありません。この一点だけで生協を選ぶ人もいます。
献立を考えることのほうが負担だという場合は、食材と調味料とレシピがセットで届くミールキットも選択肢に入ります。使い分けの考え方はミールキット宅配で夕飯をラクにする方法で詳しく書いています。
子育て中に見たい4つの基準
値段の安さだけで比べると続きません。生活のどこが詰まっているかで決めるほうが失敗しにくいです。
1つ目は、子育て割引の条件。何歳まで、いくら安くなるかは地域の生協ごとに違います。加入前に、住んでいる地域の生協の名称と「子育て割引」で調べると、対象期間がすぐ出てきます。
2つ目は、受け取り方。日中の寝かしつけの時間が決まっている家庭では、置き配ができるかどうかで続き方が変わります。
3つ目は、注文の締め切り。生協は届く1週間前が締め切りなので、「来週の自分が何を食べたいか」を今日決める必要があります。ここを面倒に感じる人は、定番品だけ登録できる定期注文の機能があるかを見ておくと安心です。
4つ目は、扱っている商品。離乳食用の裏ごし野菜キューブ、骨と皮を取った白身魚、時短用のカット野菜などは生協が得意な分野です。冷凍のまま使える食材が増えると、離乳食の冷凍ストックの準備もぐっと軽くなります。
| こんな家庭 | 向いているもの |
|---|---|
| 週1回のまとめ買いを外注したい | 生協の宅配 |
| 今日切らしたものを今日ほしい | ネットスーパー |
| 献立を考えるのがいちばんつらい | ミールキット |
| 昼間は寝かしつけでインターホンに出られない | 置き配できる生協の宅配 |
| 離乳食用の食材を少量ずつ試したい | 生協の宅配 |
宅配に変えても、重いものは残る
米・水・おむつ。この3つは宅配でも頼めますが、毎週の注文のなかでかさばります。重いものだけ通販のまとめ買いに回しておくと、週の注文が食べ物中心になって管理がラクになります。
我が家も2人目が生まれてから、この形に落ち着きました。上の子の手を引いて下の子を抱っこして、さらに米を持って帰るのは無理だと早々にあきらめたからです。1人目のときは「宅配は割高そう」と敬遠して抱っこ紐で往復していて、結局いちばん重い米だけ買えずに帰った日がありました。
おむつだけは、サイズアップの直前に大量買いすると余ります。残りが1袋を切ったら買い足す形にして、いま使っているサイズと1つ上のサイズを少しずつ持っておくくらいがちょうどいいです。
使い始めにつまずきやすいところ
最初の1〜2週間でやめてしまう理由は、だいたい決まっています。先に知っておくと、つまずかずに済みます。
STEP1 まずは資料請求かお試しセットから
多くの生協は加入前に無料のお試しセットを頼めます。味と量が家族に合うかを先に確かめておくと、加入後に持て余しません。
STEP2 最初の週は定番品だけ頼む
牛乳・卵・パン・冷凍野菜など、切らすと困るものだけに絞ります。カタログを全部見ようとすると、それだけで時間が溶けます。
STEP3 3週目に定期注文を設定する
毎週買っているものが見えてきたら、自動で入る設定にします。ここまで来ると、注文にかかる時間が5分ほどで済むようになります。
よくある質問
生協は割高になりませんか?
商品の単価はスーパーの特売より高いものが多いです。ただ、子育て割引で配送手数料が無料になる期間は、単価の差を、買い物へ行く交通費とついで買いが減る分で埋められることがあります。特売を追いかける余裕がない時期は、総額で見ると大きく変わらないことも多いです。
ネットスーパーと生協、両方使ってもいいですか?
問題ありません。定番品を生協で週1回、切らしたものをネットスーパーで随時、という形は無理がなくて続きやすいです。生協は入会金にあたる出資金(1,000円前後、退会時に返金)が必要な場合があるので、そこだけ確認しておくと安心です。
不在がちでも受け取れますか?
生協の宅配は不在時に玄関先へ置いてくれるところがほとんどです。マンションの規約で玄関前に物を置けない場合は、宅配ボックスや置き場所の指定ができるか、加入前に聞いておくと確実です。
離乳食の食材も頼めますか?
裏ごし野菜のキューブ、骨と皮を取った白身魚、細かく刻んだ肉など、下ごしらえ済みの冷凍食材は生協が得意です。初めての食材を試すときは、複数の食材が混ざったものではなく単品のものを選んで、平日の午前中に少量から始めてください。
まとめ
ネットスーパーと生協の宅配は、競合するものではなく役割が違います。週に1回の定番品を任せるなら生協の宅配、今日足りないものを今日受け取るならネットスーパー。子育て中で先に1つ試すなら、送料の割引と置き配のある生協の宅配のほうが続きやすいです。
そして米・水・おむつのような重いものは、通販でまとめて買ってしまう。それだけで、帰り道に腰をかばいながら歩く日がなくなります。
全部を一度に整えなくても大丈夫です。今週はお試しセットを1つ頼んでみる、それだけで来週の買い物が1回減ります。買い物へ行かなかった夕方の30分は、そのまま子どもと過ごす時間になります。
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