生後2か月の下の娘を抱っこして、何度目かわからない授乳を終えたのが深夜2時。そっとベッドに下ろした瞬間にまた泣き出して、また抱き上げる。この繰り返しが1時間続いた夜、スマホで「ネントレ」と検索している自分がいました。
上の娘のときは結局、おんぶで寝かしつける方法に落ち着いて、正式なネントレはしないまま、3歳になった今に至ります。だから今、下の娘で初めて本気で調べています。「泣かせるなんてかわいそう」という気持ちと、「このままでは私の体力が持たない」という気持ちの間で揺れている人へ、調べて分かったことをまとめます。
この記事でわかること
- ネントレとは何をすることで、何か月から始められるか
- 「かわいそう」という罪悪感がわいてくる理由
- 代表的な方法の違いと自分に合う選び方
- 安全に進めるための寝床の基本
- 合わないと感じたときにやめてもいい理由
ネントレとは何をすることか
ネントレとは、赤ちゃんの泣き声を無視することではありません。少しずつ、ひとりで眠りにつく力を育てていく練習のことです。目安は生後4〜6か月ごろから。首がすわり、昼夜の区別がついてくる時期に始める人が多いです。
新生児期から取り入れられる緩やかな方法もありますが、生後2〜3か月ごろまでは夜間の授乳が生活リズムの中心なので、無理に型にはめる必要はありません。今はまだ「知っておく」段階でも十分です。
なぜ「かわいそう」という罪悪感がわいてくるのか
理由は主に3つあります。
1つ目は、泣いている赤ちゃんをすぐに抱き上げない状況が、本能的に苦しく感じられるからです。泣いたら抱っこする、というこれまでの関わり方を変えることへの抵抗感があります。
2つ目は、SNSや育児書で意見が割れているように見えることです。「絶対にやったほうがいい」という声と「かわいそうだからやめたほうがいい」という声の両方が目に入り、どちらを信じればいいのか分からなくなります。
3つ目は、これまで積み重ねてきた抱っこや添い乳でのスキンシップのやり方を、急に変えることへの後ろめたさです。
始める前に確認したいこと
- 赤ちゃんに発熱がなく、体調がいつもどおり
- 生後4か月を過ぎている、または医師に相談済み
- 数日は同じリズムで試せる見込みがある
数分から十数分、そばで見守りながら待つ時間を少しずつ延ばしていくやり方は、赤ちゃんを傷つけるものではないと考えられています。抱っこをやめることと、赤ちゃんを放っておくことは、まったく別の話です。
代表的な方法と選び方
ネントレにはいくつかの方法があり、どれが正解ということはありません。自分と赤ちゃんに合うものを選ぶのが一番です。
| 方法 | 特徴 | 向いている人 |
|---|---|---|
| タイムアウト法(ファーバー式) | 泣いても数分待ってから様子を見に行き、待つ時間を少しずつ延ばす | 短い期間で変化を出したい人 |
| チェアメソッド | ベッドのそばに座って見守り、日ごとに椅子をベッドから少しずつ離していく | 突然離れるのが不安な人 |
| フェイドアウト法 | 抱っこや授乳の時間を少しずつ短くしていく | ゆっくり時間をかけたい人 |
タイムアウト法は変化が出やすい一方、泣き声を数分聞くことになるので精神的な負担を感じる人もいます。フェイドアウト法は負担が少ない代わりに、変化を感じるまでに2〜3週間ほどかかることが多いです。
STEP1 寝る前のルーティンを固定する
お風呂、授乳、絵本など、毎晩同じ順番で過ごします。次に何が起こるかが分かると、赤ちゃんは安心しやすくなります。
STEP2 眠そうだけど起きている状態でベッドに下ろす
完全に寝入ってから下ろすと、置いた瞬間に起きてしまいます。うとうとし始めた段階で下ろすのがポイントです。
STEP3 選んだ方法にそって数日〜数週間続ける
1晩で結果が出ないのは普通のことです。同じ方法を最低でも3〜4日は続けてから見直します。
背中スイッチで置くと泣いてしまうときの対処法も、STEP2の下ろし方と合わせて読むと進めやすくなります。
安全に進めるための寝床の基本
どの方法を選ぶにしても、寝る場所の安全確認だけは省略できません。
やわらかい布団やぬいぐるみ、タオルは窒息のリスクになるため、ベビーベッドの中には入れないようにします。あおむけで、硬めのマットレスに寝かせ、体温調節はブランケットではなくスリーパーで行います。1歳になるまでは、赤ちゃんと同じ部屋で、別の寝床(ベビーベッドなど)に寝かせる同室・別床が安全とされています。
寝床の環境が整っていれば、あとは方法を選ぶだけです。ここを飛ばして進め方だけを真似すると、せっかくの工夫が安全面の不備で台無しになってしまいます。
合わない、つらいと感じたらやめていい
ネントレは義務ではありません。試してみて合わないと感じたら、やめる選択肢もちゃんとあります。
以下のようなときは、いったん中断して大丈夫です。
中断・延期を検討したいサイン
- 発熱や鼻づまりなど体調がすぐれない
- 引っ越しや保育園入園など環境が大きく変わった直後
- 1〜2週間試しても、親子ともに疲れが強くなるばかり
ある方法が合わなくても、それは失敗ではなく相性の問題です。別の方法に切り替えたり、月齢・年齢別の夜泣き対策を参考にしながら、わが家に合うペースを探していけば大丈夫です。
よくある質問
何か月から始められますか?
一般的な目安は生後4〜6か月ごろです。首がすわり、生活リズムが少しずつ整ってくる時期に始める人が多いですが、月齢はあくまで目安なので、心配なときはかかりつけの小児科で相談してから始めると安心です。
保育園に通っていても始められますか?
通っていても始められます。ただし平日は疲れが出やすいので、土日など数日連続で様子を見られるタイミングから始めると進めやすくなります。
泣き止まないときは何分待てばいいですか?
決まった正解はありません。タイムアウト法では1回目を1〜2分から始め、様子を見ながら少しずつ延ばしていくやり方が一般的です。不安が強いときは、無理に長く待たずチェアメソッドやフェイドアウト法から試すのもひとつの方法です。
まとめ
ネントレは、赤ちゃんを泣かせっぱなしにする方法ではなく、寝床の安全を整えたうえで、少しずつひとりで眠る力を育てていく練習です。罪悪感を覚えるのは、それだけ赤ちゃんのことを真剣に考えている証拠でもあります。全部を完璧にやろうとしなくて大丈夫です。合わなければ別の方法に変えればいいし、今はまだ様子見でもかまいません。今夜、寝る前のルーティンをひとつ固定するところから始めてみてください。
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