19時、テーブルに並べたそうめんに、子どもが一口も手をつけません。さっきまで麦茶ばかり欲しがっていたのに、ご飯の時間になると箸が止まる。今週に入って、もう3日目です。汗はかいているのに体重計の数字がじわじわ減っている気がして、少し不安になりますよね。
この記事でわかること
- 夏バテで食欲が落ちる体のしくみ
- 無理に3食完食させなくていい理由
- そうめんや麦茶だけの日でも栄養を補う工夫
- 水分補給で気をつけたいポイント
- 病院に相談したほうがいいサイン
食欲が落ちるのは、体が暑さから自分を守っているサイン
結論から言うと、暑さで食欲が落ちるのは体の自然な反応です。今の時期だけ3食きっちり完食させようとしなくても、体重や発育は大きくは崩れません。
汗をかくと体は消化よりも体温調整を優先します。胃腸への血流が減り、消化液の分泌も落ちるので、普段なら完食できるご飯も重く感じてしまうんです。大人が夏にそうめんや冷やし中華に手が伸びるのと同じ仕組みが、子どもの体の中でも起きています。
こんな様子なら夏バテ由来の食欲不振
- 機嫌は普段どおりで、遊びや睡眠は変わらない
- 麦茶やジュースなど水分は欲しがる
- 朝より夕方に食欲が落ちる日が多い
食欲不振の原因は主に3つ
原因を分けて考えると、対処のしかたも見えてきます。
一つ目は体温調整による消化機能の低下です。2つ目は麦茶やアイスで先にお腹が満たされてしまうこと。3つ目は寝苦しさによる睡眠不足で、体力そのものが落ちていることです。夜の暑さで寝つきが悪い日が続いているなら、食欲不振は睡眠不足の延長線上にあるのかもしれません。
3つが重なると食欲はさらに落ちます。まずはどれが一番強く出ているか、この1週間を振り返ってみると対処の優先順位がつけやすくなります。
全部食べなくて大丈夫、まず親の気持ちを軽くする
私自身も、去年の夏に上の子がそうめんとゼリーしか受けつけない時期があり、栄養バランスの心配で毎晩レシピ本とにらめっこしていました。でも小児科で相談したところ「1週間単位で見て体重が減っていなければ問題ない」と言われて、肩の力がふっと抜けたのを覚えています。
3食すべてで栄養を完璧にそろえようとすると、作る側の体力も削られます。今日は品数が少なくても、明日食べられればそれで十分です。全部やらなくて大丈夫、と自分に許可を出してあげてください。
今日からできる食事の工夫
STEP1 温度と食感を変えてみる
同じそうめんでも、冷やしすぎず常温に近い温度にすると食べられることがあります。喉ごしのいいゼリー状の食品も試す価値があります。
STEP2 1回の量を小さくして回数を増やす
3食にこだわらず、おにぎり1個やヨーグルトを1日5回に分けて出すと、少量でも合計の摂取量は確保しやすくなります。
STEP3 好きなものに栄養をこっそり足す
好きなそうめんつゆに溶き卵やすりごまを足す、麦茶ゼリーに牛乳寒天を混ぜるなど、受け入れやすい形に栄養を忍ばせます。
夕飯を作る余力がない日は、偏食気味の日の乗り切り方で紹介した「今日は品数を減らしていい」という考え方も、そのまま夏バテの時期に使えます。
水分補給で気をつけたいこと
食欲がない日ほど水分に頼りたくなりますが、飲み物でお腹をいっぱいにしてしまうと、さらにご飯が入らなくなる悪循環になります。食事の30分前は水分を控えめにする、というだけでも食べる量が変わることがあります。
病院に相談したほうがいいサイン
以下のような様子が見られたら、様子見を続けずに小児科に相談してください。
水分もほとんど摂れない、ぐったりして遊ばない、おしっこの回数が明らかに減った、といった様子があるときは夏バテの範囲を超えている可能性があります。早めに受診しましょう。
体重の減りが2〜3週間続いている場合も、自己判断で様子見を続けず、一度専門家の目で見てもらうと安心です。
よくある質問
そうめんとゼリーだけの日が続いても大丈夫?
3〜4日程度なら大きな心配はいりません。麦茶やゼリーで水分と少しの糖分が摂れていて、機嫌や睡眠がいつもどおりなら、体はきちんとエネルギーを使えています。1週間以上続く場合は食事内容を見直すサインです。
保育園では食べているのに家では食べません、なぜ?
環境が変わると食欲も変わります。保育園では周りのペースにつられて食べられても、家に帰ると気が緩んで食べる気力が残っていないことがよくあります。家では品数を減らし、量よりも「一口食べられた」を目標にすると気持ちが楽になります。
アイスやジュースばかり欲しがるときはどうすればいい?
完全に禁止するとかえって執着が強くなることがあります。1日1回までと決めて、果物やヨーグルトなど栄養のあるもので置き換えられないか試してみてください。
まとめ
夏バテによる食欲不振は、多くの場合数日から1週間ほどで落ち着きます。無理に完食を目指さず、量を減らす、回数を増やす、栄養をこっそり足すといった工夫で乗り切って大丈夫です。
水分補給には塩分バランスも意識して、経口補水液を1本常備しておくと安心感が違います。食べムラが気になる時期の栄養補助には、幼児用の栄養補助ゼリーも心強い味方になります。
今日は食べなくても、明日また食べられる日がきます。それで十分です。
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