夜8時、シンクには使った鍋やまな板が積み上がっていて、冷凍ストックはちょうど切れている。レンジで温めたレトルトのベビーフードを渡しながら、頭の片隅で「また手を抜いてしまった」とつぶやく。そんな夜を何度も過ごしているママは、きっと少なくありません。
この記事でわかること
- 離乳食を市販品に頼っても問題ない理由
- 罪悪感が生まれる3つの原因
- 手を抜いていい具体的な場面と選び方
- 冷凍ストックの正しい保存期間
- 罪悪感を手放すための考え方
離乳食は手を抜いても大丈夫です
結論から言うと、離乳食は市販のベビーフードや冷凍食材に頼っても問題ありません。小児科医や管理栄養士も、忙しい時期は市販品や冷凍食材を上手に使うことをすすめています。手作りかどうかより、赤ちゃんが必要な量を食べられているかのほうがずっと大切です。
私自身も、上の娘の離乳食期はレトルトのベビーフードと冷凍ストックを半分くらいの割合で使っていました。全部手作りしようとした最初の2週間で心が折れかけ、途中から市販品を取り入れるようにしたら、驚くほど気持ちが軽くなりました。
罪悪感を抱いてしまう3つの原因
離乳食の手抜きに罪悪感を持ってしまうのには理由があります。原因が分かると、少し気持ちが楽になります。
1つ目は、SNSで見る「手作り離乳食」の投稿と自分を比べてしまうことです。彩り豊かな手作りメニューの写真は、頑張っているママの一部を切り取ったものにすぎません。毎日があの通りというわけではありません。
2つ目は、周りのママ友の話と自分を比べてしまうことです。「うちは毎回手作り」という話を聞くと焦りますが、家庭ごとに時間の余裕も体力も違います。他の家庭のペースを基準にする必要はありません。
3つ目は、義理の家族や夫からの心ない一言です。「もっと手をかけたら」と言われると、頑張っていないと責められた気持ちになります。でも、毎日の食事を用意しているのは目の前で赤ちゃんと向き合っているママです。その頑張りは、言葉にされなくても本物です。
手を抜いていい具体的な場面
離乳食で手を抜いていい場面は、思っているよりずっと多くあります。
市販品や冷凍ストックに頼っていい場面
- 子どもの体調がすぐれないとき
- 外出先や帰省先で調理の環境がないとき
- 下の子の授乳やお世話が重なる時間帯
- 仕事や家事で夕方まで手が離せないとき
- 単純に気力が湧かない日
上の娘のときは、外出先ではレトルトのベビーフードが本当に助かりました。パウチのまま持ち歩けて、お湯や電子レンジがなくてもそのまま食べさせられるタイプを選んでいました。自宅では冷凍ストックを使うことが多く、まとめて作った日はその後の2〜3日がぐっとラクになりました。まとめて下ごしらえする手順は離乳食の冷凍ストックの作り方にまとめているので、週末に少しだけ時間が取れる日に試してみてください。
冷凍ストックを作る余裕がないときは、月齢別に分かれた市販のシリーズも便利です。1食分ずつ電子レンジで温めるだけなので、洗い物も最小限で済みます。毎日レトルトに頼ってもいいのか気になる方は、レトルト離乳食の選び方と月齢別の使い方を先に読んでおくと、選ぶときの基準がはっきりします。
手づかみ食べが始まる時期は、市販品と並行して手づかみ食べの練習を少しずつ取り入れると、食べる意欲そのものが育っていきます。
夕食を含めた家族全体の食事づくりまで手が回らない日は、食材宅配のミールキットを使って大人の食事ごと手を抜くのもひとつの方法です。離乳食だけを頑張るより、1日の食事全体の負担を減らすほうが、結果として続けやすくなります。
罪悪感を手放すための考え方
離乳食は、赤ちゃんが3度の食事に慣れていくための練習期間です。完璧な献立を用意することが目的ではありません。
私自身、上の娘が2歳になってからブロッコリーを一切食べなくなった時期がありました。離乳食のときにどれだけ丁寧に野菜を刻んでも、好き嫌いは後から出てきます。手をかけた分だけ将来の偏食が防げるわけではないと分かってから、肩の力が抜けました。
全部を手作りしなくても大丈夫です。市販品を使う日と手作りする日を半分ずつにするだけでも、続けやすさはまったく違ってきます。
よくある質問
レトルトのベビーフードだけで栄養は足りますか?
月齢に合わせたレトルトのベビーフードは、栄養バランスを考えて作られています。手作りと組み合わせれば、栄養面で不足を心配する必要はありません。鉄分など不足しやすい栄養素が強化された商品もあるので、パッケージの表示を確認して選ぶと安心です。
冷凍ストックはどのくらい保存できますか?
家庭用冷凍庫では、作った当日から1週間ほどを目安に使い切ります。使い切れないときは1食分ずつ小分けにして冷凍し、加熱するときは中心までしっかり温めてください。
義理の家族に手抜きと言われたときはどう対応すればいいですか?
まずは「うちはこのやり方で進めています」と、事実として伝えるだけで十分です。反論して説得しようとすると疲れてしまうので、聞き流す選択肢も持っておくと気持ちが楽になります。市販品を安全性が確認された製品として使っていることを、一言添えるのも効果的です。
まとめ
離乳食の手抜きに罪悪感を持つ必要はありません。市販のベビーフードや冷凍食材は、忙しい毎日を支えてくれる心強い味方です。全部を頑張らなくても、赤ちゃんはちゃんと育っていきます。今日は少し手を抜いて、自分の時間を少し増やしてみてください。
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