夜中の授乳を終えて、ソファに座ったまま気づけば朝。隣の部屋では上の子が「おなかすいた」と起きてくる。台所には昨夜の食器が残ったままで、洗濯物のかごはもう溢れている。
そんな朝に「家事代行を頼んでみようかな」と思っても、指が検索窓の前で止まってしまう人は多いのではないでしょうか。頼りたい気持ちと、頼ることへの後ろめたさが同時に来る。今日はその「罪悪感」の正体と、手放すための考え方をお伝えします。
この記事でわかること
- 家事代行に罪悪感を抱く人がどれくらいいるか
- 罪悪感が消えない3つの理由
- 罪悪感を手放すための考え方
- 産後に使える家事代行・自治体サービスの選び方
- 家事代行が向かない人の特徴
家事代行に罪悪感を抱くのは、あなただけではありません
結論からいうと、家事代行に罪悪感を抱くのはごく自然な反応です。家事支援サービスに関する調査では、共働き世帯の約6割が「家事を他人に任せることに罪悪感を抱く」と回答しています。頼ることに引け目を感じているのは、あなた一人ではありません。
家事代行会社タスカジが行った調査では、男女で罪悪感の出方に違いがあることもわかっています。男性は他人が家に入ることへの抵抗感が強く、女性は家事を他者にゆだねること自体への罪悪感が強い傾向がみられました。同じ「頼りづらさ」でも、中身は人によって違うということです。
知っておきたい数字
- 共働き世帯の約6割が家事代行に罪悪感を抱くと回答
- 家事代行への抵抗感は7割以上の人が感じているという調査結果も
数字を見るだけでも、少し気持ちが軽くなりませんか?ここから、罪悪感の正体を一つずつほどいていきます。
なぜ「頼っていいのに」罪悪感が消えないのか
罪悪感の正体は、大きく3つに分けられます。
育児の負担が「目に見えない」から
赤ちゃんのお世話は、洗い終えた食器や畳んだ洗濯物のように「終わった」とわかる形が残りません。授乳して、抱っこして、あやして、また授乳して。一日じゅう動き続けているのに、夜になっても「今日は何をしたんだろう」と虚しくなることがあります。
この見えなさが、夫婦のすれ違いも生みます。自分がどう一日を過ごしていたか、隣にいる人にすら伝わっていない。そのずれこそが、家事代行を頼む後ろめたさをいっそう強くしているように感じます。
「母親なら自分でやるべき」という思い込み
育児も家事も自分でやり切ることが愛情の証、という考え方は根強く残っています。でもこの思い込みは、体力も睡眠時間も限られた産後の自分には重すぎる基準です。
私自身も、下の子が生まれて、2歳の上の子との二人育児が始まったとき、この思い込みに何度もつまずきました。上の子のイヤイヤに付き合いながら授乳をして、気づけば夕飯の支度が手つかず。それでも「まだ自分でやれるはず」と抱え込んでいた時期があります。
他人を家に入れることへの抵抗・段取りの手間
SNS上でも「家事代行を使うための段取りの手間、他人を家に入れることへの抵抗、スタッフとの相性」を理由に挙げる声が目立ちました。頼む前の準備そのものがハードルになっているケースです。
部屋を「片付けてから」頼もうとして疲れてしまう人もいます。多少散らかった状態のままで大丈夫と案内している事業者も多いので、身構えすぎなくて大丈夫です。
罪悪感を手放すための考え方
罪悪感を消す必要はありません。それを抱えたまま「今日だけは頼ってみる」と決めるだけで十分です。
「できないから頼る」のではなく、「今のこの時期を乗り切るために暮らしを分担する」というふうに、捉え方を変えてみてください。産後2週間ほどは安静を優先し、体力の回復を待って3週目ごろから少しずつ家事を再開するのが目安といわれています。この時期に人の手を借りるのは、甘えではなく回復のための時間の使い方です。
こんなときは頼ってみるサイン
- 週末にまとめて作り置きをしているが、それでも間に合わず疲れている
- 子どもを見ていると掃除まで手が回らず、数週間手つかずのままになっている
- 夫に家事を頼んでもすれ違いが続いている
- 睡眠時間が慢性的に足りず、日中もぼんやりしてしまう
一つでも当てはまれば、頼ってみるタイミングかもしれません。
産後の家事代行、実際どう選ぶ?
産後に使えるサービスは、大きく3つのタイプに分かれます。まずは特徴を比較してみましょう。
| サービスの種類 | 特徴 | 目安の費用感 | こんな人向け |
|---|---|---|---|
| 自治体の産前産後ヘルプ事業 | 市区町村が費用の一部を補助。掃除・調理・洗濯・育児の手伝いなど | 低め(一部自己負担) | まず費用を抑えて試したい人 |
| 民間の家事代行サービス | 掃除・料理・買い物などをオーダーメイドで依頼可能。出産応援プランがある会社も | 中〜高 | 頼みたい内容をピンポイントで決めたい人 |
| 産後ドゥーラ・産後ヘルパー | 家事と育児をまとめて相談できる専門サポーター | 中 | 家事だけでなく育児の不安も相談したい人 |
STEP1 まずはお住まいの自治体を確認
「(市区町村名) 産前産後 ヘルプ」で検索すると、費用補助のある事業が見つかることがあります。民間サービスより先にここを確認するのがおすすめです。
STEP2 民間サービスは初回お試しから
タスカジやベアーズなど大手では、出産応援プランや初回割引を用意していることが多いです。いきなり月契約にせず、1回だけ試してから継続を決めると失敗しにくくなります。
家事の負担そのものを減らす選択肢も
サービスに頼む以外に、家事そのものの手間を減らす方法もあります。人を家に入れることにまだ抵抗がある人には、こちらのほうが取り入れやすいかもしれません。
食器洗い乾燥機
洗い物は毎日必ず出る家事のひとつです。赤ちゃんを抱っこしたままでは洗い物ができないぶん、たまりやすい家事でもあります。据え置き型なら賃貸でも工事なしで設置できるタイプが多く、思い立ってすぐ導入しやすいのが利点です。
衣類乾燥機
赤ちゃんがいると洗濯物の量が一気に増えます。天気を気にせず乾かせるようになるだけで、干して取り込むという工程の手間が大きく減り、時間にも気持ちにもゆとりが生まれます。
家事の時間を、耳から自分の時間に変える
家事そのものは減らせなくても、家事をしている間の気持ちを変える方法もあります。手はふさがっていても耳は空いていることが多いので、洗い物や授乳の間にオーディオブックを聴くだけで、同じ時間が少し自分の時間に変わります。
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こんな人には家事代行が向かないかもしれません
頼ることを前向きにお伝えしてきましたが、正直に向き不向きも書いておきます。
誰かが家にいる間、落ち着けずかえって疲れてしまう人には向きません。また月に数万円のコストが家計の負担になる場合は、無理に継続せず自治体サービスや家電での時短から試すほうが続けやすいです。担当スタッフとの相性が合わないと感じたら、我慢せず変更を申し出て大丈夫です。
よくある質問
産後の家事代行で何を頼めばいいですか?
掃除・洗濯・調理・買い物・上の子の見守りなど、負担が大きいものから頼むのがおすすめです。すべてお任せする必要はなく、たとえば「調理だけ」「掃除だけ」と絞って依頼できるサービスがほとんどです。
産後どのくらいで家事を再開しても大丈夫ですか?
一般的には産後2週間ほどは安静を優先し、産後3週間を過ぎたころから軽い家事を少しずつ再開するのが目安とされています。体調には個人差があるので、無理せず自分のペースで戻すことが大切です。
家事代行を1か月利用するといくらかかりますか?
週1回・1回2〜3時間のペースで利用する場合、月1〜3万円程度が目安になることが多いです。自治体の産前産後ヘルプ事業を併用すると、自己負担を抑えられる場合があります。
まとめ
家事代行に罪悪感を抱くのは、あなたが真面目に向き合ってきた証でもあります。その気持ちを無理に消そうとせず、「今のこの時期だけ」でいいので頼ってみてください。
まずは自治体の産前産後ヘルプ事業を確認し、必要に応じて民間サービスや家電での時短を組み合わせる。それだけで、今日の夕方の自分がずいぶん楽になります。全部やらなくて大丈夫です。
今日から取り入れやすいアイテムです。
産後の抜け毛など、ほかの体の変化についても、無理せず一つずつ向き合っていけたらと思います。
この記事で紹介したもの
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