人見知り・後追いは何か月から?いつまで続く?
後追いは生後7か月を過ぎたころから始まり、2歳ごろまでに落ち着く子が多いです。人見知りは生後6〜7か月ごろから始まります。6か月ごろには身近な人の顔が分かるようになり、知らない人には人見知りをするようになります。
| 目安 | 人見知り | 後追い |
|---|---|---|
| 始まり | 生後6〜7か月ごろ | 生後7か月を過ぎたころ |
| ピーク | 個人差が大きい | 生後10か月〜1歳半ごろ |
| 落ち着く | 2歳ごろ | 2歳ごろまで |
(参考:厚生労働省「保育所保育指針解説」/浜松市 ぴっぴ「激しい“後追い”はいつまで続く?」/浜松市 ぴっぴ「人見知りを全くしないので心配」/ベネッセ教育情報(小児科医 監修))
ただ、これはあくまで目安です。人見知りをほとんどしない子もいれば、2歳を過ぎてから始まる子もいます。早くても遅くても、それだけで心配しなくて大丈夫です。
始まる時期も続く長さも、子どもによってさまざま。1歳になっても誰にでもニコニコで、人見知りらしい人見知りがほとんどない子も。きょうだいでも違うと聞くので、その子のペースで進んでいると考えて大丈夫です。
人見知り・後追いはなぜ起こるの?3つの原因
困ったことに見えますが、人見知りも後追いも、赤ちゃんの心が育ってきたから起こるものです。
原因1:ママとほかの人の区別がつくようになった
生後半年を過ぎると、顔をしっかり覚えられるようになります。「いつもお世話してくれる人」と「そうでない人」の見分けがつくのも、この頃。知らない人の顔を見て泣くのは、このためです。
つまり人見知りは、ママを特別な人だと分かっているしるしでもあります。パパにだけ泣く「パパ見知り」も同じ理由で起こるので、夫婦での乗り切り方はパパ見知りはいつまで?も読んでみてください。
原因2:ママとの心のつながりが育っている
赤ちゃんは、いつもそばにいる大人と強い心のつながり(愛着)ができると、「何かあってもママがいる」と思えるもの。安心できるから、自分から周りのものに近づいていけるようになるんです。後追いは、そんな大切なママと離れるのが不安だから起こります。
この時期の赤ちゃんは、ママが見えなくなると「もう戻ってこないかも」と感じてしまうもの。トイレに行くだけで大泣きするのも、よくあることです。
原因3:まわりの変化に敏感になっている
引っ越した、保育園に通い始めた、ママが仕事に戻ったなど、暮らしが変わったことがきっかけで、人見知りや後追いが急に強くなることも。赤ちゃんなりに不安になって、「ママ、ちゃんといる?」と何度も確かめたくなるからです。
ワンオペでも乗り切れる、関わり方の5つのコツ
原因が分かったら、次に知りたいのは、毎日どうやって乗り切ればいいかだと思います。取り入れやすいやり方を紹介します。
コツ1:見えなくなる前に「行ってきます」と声をかける
黙っていなくなると、赤ちゃんにとっては「ママが急に消えた!」という一大事。トイレに行くときも、キッチンに立つときも、必ず「ちょっと行ってくるね、すぐ戻るよ」と声をかけてから動くようにします。
最初は、声をかけても泣いてしまうもの。それでも声をかけてからいなくなって、ちゃんと戻ってくるのを毎日くり返すと、赤ちゃんも「ママは行っても戻ってくる」と分かってきます。
コツ2:「いない時間」を毎日少しずつ作る
ずっとくっついたままだと、離れる練習ができません。1日に数分だけでいいので、赤ちゃんを安全に囲った場所で遊ばせて、ママは別の部屋で家事をしてみてください。
ベビーゲートやベビーサークルで囲って、口に入る小さな物を片づけておけば、その数分も安心です。選び方はベビーゲートの選び方にまとめました。最初は1分でも泣いてしまいますが、少しずつ「ママは戻ってくる」と覚えていきます。
台所・トイレなど場面ごとの家事の回し方は、後追いで家事ができないときの回し方にまとめています。
わが家でも上の子の後追い期は、料理中はキッチンの入り口にベビーゲートを付けていました。ゲートの前までは追いかけてきましたが、コンロの前までは来ませんでした。
コツ3:いないいないばあ・かくれんぼで「また会える」を遊びにする
「いなくなっても、また戻ってくる」を遊びの中で何度も経験すると、後追いが少しおさまると言われています。いないいないばあ、かくれんぼ、布で顔をかくす遊びなど、ふだんの遊びに取り入れやすいものから試してみてください。
最初は布をかけた瞬間に泣いていた子も、「あ、すぐ戻ってくるんだ」と分かると、ケラケラ笑うようになることも。赤ちゃんにとっては、ママがいるのを確かめて安心するための遊びです。
コツ4:人見知りしているときは、ほかの人に無理に抱っこさせない
気をつけたいのは、久しぶりの親戚や知らない人に会ったとき。よかれと思って「ほら、抱っこしてもらおうね」とすぐに相手の腕に移すと、赤ちゃんはパニックになってしまいます。
「すみません、人見知りの時期なので、まずは私が抱っこしたまま少し慣れさせていいですか?」と一言伝えておくと安心です。
ママの腕の中から、相手の顔をしばらく眺めさせておく。赤ちゃんの表情がやわらいで、自分から手を伸ばすまで待つだけ。こうすると、そのあと打ち解けやすくなります。
コツ5:抱っこで安心させてあげる
後追いが激しい時期は、抱っこをせがまれることも増えますよね。甘やかしすぎかと心配になりますが、抱っこで安心できた子ほど、そのあと自分から離れていけることが多いと言われています。
抱っこで腰がつらいときは、腰ベルトの付いた抱っこ紐を選ぶと、腰でも支えられて楽になります。選び方は抱っこ紐の選び方にまとめたので、よければ見てみてください。
抱っこしては下ろして、をくり返すこの時期は、腰に台座が付いたヒップシートも便利です。台座にさっと座らせられるので、腕の負担が減ります。腰がすわってから使うタイプが多いので、使える月齢は説明書で確かめてください。
ただ、体に合う・合わないはあります。乗せた瞬間に腰が痛くなることもあるので、できればお店で試してから選ぶと安心です。
「いつ終わるの?」と苦しいママへ
後追いのピークは生後10か月〜1歳半ごろ。2歳ごろまでに落ち着く子が多いです。いつ終わるかは本当に子どもによって違いますが、ある日ふと「最近、トイレに普通に行けてる」と気づきます。
とはいえ、毎日トイレまで追いかけられてひとりの時間がまったくないと、気持ちが追い詰められてしまいます。後追いの真っ最中に「この子のために自分を全部削ってる」と感じて、泣いてしまうママも少なくありません。
後追いのピーク
10か月〜
1歳半
落ち着く目安
2歳ごろ
ママが折れない3つの工夫
後追いの時期を乗り切るには、ママが自分をいたわることも大切です。
次の3つは全部やらなくて大丈夫なので、できそうなものから1つだけ試してみてください。
人見知りがない・強すぎるときに見たいサイン
人見知りや後追いが強いか弱いかだけで、発達の心配があるかどうかは分かりません。見ておきたいのは、ふだん人とどうやりとりしているかです。
次のような様子が続くなら、一度相談してみるのがおすすめです。
相談してみたいサイン(当てはまるものはありますか?)
- 生後9か月〜1歳を過ぎても、静かな部屋で名前を呼んで振り向かないことが多い
- 目が合いにくい
- 指さしや身ぶりで、ほしいものや見てほしいものを伝えてくることが少ない
- 呼びかけだけでなく、物音にもあまり反応しない
(参考:小児科オンラインジャーナル「名前を呼んでも振り向かない…これって大丈夫?」)
1つ当てはまったからといって、すぐに心配な状態というわけではありません。気になるときは、かかりつけの小児科や地域の保健センターに相談してみてください。1歳6か月健診でも、目が合うか、名前を呼ぶと振り向くか、指さしをするかを見ています。
(参考:国立障害者リハビリテーションセンター「健診での気づき」)
よくある質問(FAQ)
人見知り・後追いについて、よく聞かれることをまとめました。
人見知りがまったくない赤ちゃんは発達が遅れていますか?
人見知りをしないからといって、発達が遅れているわけではありません。ママと離れるときに泣いたり、ママが戻ってきたときに喜んだりしていれば、親を特別な人だと分かっているので心配いりません。
気になるときは、上の相談してみたいサインも見てみてください。
後追いはいつから始まる?
生後7か月を過ぎたころから始まる子が多いです。ママとほかの人の区別がつき、ママが見えなくなると不安になるから。人見知りは少し早く、6〜7か月ごろに始まります。早い子・遅い子の差も大きいので、月齢だけで心配しなくて大丈夫です。
後追いはいつまで続く?
早見表のとおり、ピークは生後10か月〜1歳半ごろで、落ち着く目安は2歳ごろまで。ただ、きょうだいの誕生や保育園の入園など、暮らしが変わったときに一時的に強くなることもあります。
義両親に人見知りがひどく、毎回気まずい雰囲気になります。どう説明すれば?
「人見知りは、ちゃんと育っているしるしなんです」と、前向きな言い方で伝えるのがおすすめです。
「パパとママのことがちゃんと分かっているから、見慣れない人に緊張するんです」と伝えてみてください。「嫌われているわけじゃないんだ」と安心してもらえます。抱っこはコツ4のように、ママの腕の中で少し慣れる時間をもらってからにしましょう。
保育園入園後に後追いがひどくなりました。どうすれば?
保育園に通い始めるのは、赤ちゃんにとって大きな変化。不安で後追いが強くなるのは自然なことで、少しずつ慣れていく子が多いです。帰ってきたらできるだけ抱っこやスキンシップを増やして、「おかえり、ママはここにいるよ」と毎日伝えてあげてください。
まとめ|人見知り・後追いは、ママを信頼しているしるし
人見知りと後追いは、赤ちゃんがママを「世界でいちばん安心できる人」と分かったしるしです。だからこそ激しくなるし、そのぶんママは疲れます。
無理にやめさせようとしなくて大丈夫です。声をかけてから離れる、また会えるのを遊びにする、抱っこで安心させる。この3つを毎日続けていると、子どもは少しずつ自分から離れて遊べるようになります。
ワンオペで「もう限界」と感じたら、ヒップシートやベビーゲート、短時間の預かりを遠慮なく使ってください。ママが少し息をつけると、赤ちゃんも落ち着いて過ごしやすくなります。
・ 朝のトイレで「行ってくるね」と声をかけてみる
・ 1日に数分、ベビーサークルなど囲った場所で遊ばせて、別の部屋でお茶を飲む
・ 腰がつらいなら、腰ベルト付きの抱っこ紐やヒップシートを見てみる
参考にした情報
- 厚生労働省「保育所保育指針解説」(こども家庭庁のサイトに掲載)
- 浜松市子育て情報サイト ぴっぴ「激しい“後追い”はいつまで続く?」(公認心理師の回答)
- 浜松市子育て情報サイト ぴっぴ「人見知りを全くしないので心配」(公認心理師の回答)
- ベネッセ教育情報「赤ちゃんが人見知りする時期はいつからいつまで?」(小児科医 山中岳先生監修)
- 小児科オンラインジャーナル「名前を呼んでも振り向かない…これって大丈夫?」(小児科医)
- 国立障害者リハビリテーションセンター 発達障害情報・支援センター「健診での気づき」



