- 家の検査ができないまま健診に行ってもいいのか
- 視力・聴力・尿の検査でつまずきやすいところと、やりやすくするコツ
- 当日の流れと、持っていくと気持ちがラクなもの
- 質問に答えられなかったときの考え方
- 気になることを言われたときの受け止め方
私も上の娘の1歳半健診で言葉の数を聞かれ、うまく答えられずに焦りました。3歳児健診は、わが家はこれからです。
家の検査ができなくても、そのまま行って大丈夫です
できなかった欄は空けたまま、当日そのまま持っていって大丈夫です。受付や問診で「家ではうまくできませんでした」と伝えれば、会場で保健師さんが見てくれます(自治体によっては視能訓練士さんがいることもあります)。
あの紙は、会場では全員を細かく見る時間がないので先に家で見ておいてください、というお願いです。できなかったからといって、悪く見られることはありません。むしろ、家でできなかったと伝えたほうが、会場で丁寧に見てもらえます。
前日の夜に完璧にやろうとして、子どもと言い合いになって、当日ふたりとも疲れて出かける。疲れ切って出かけるのが、いちばんもったいないです。やれたところまでで持っていけば十分です。
家でやる検査でつまずくのは、子どものせいではありません
3歳にはまだ早いのでは、と思うような紙が届くこともあります。検査ごとに、どこでつまずきやすいかを書いていきます。
視力検査(輪の切れ目を答えるもの)
いちばん多いのは、そもそも家の中で2.5メートルも離れられない、というものです。廊下は暗くて見えない、部屋の中はテレビやおもちゃが目に入る、というふうに、条件のそろう場所がなかなか見つかりません。
やり方でつまずくこともあるんです。「切れているところを指で教えてね」と言われても、3歳には上下左右の言葉がまだ難しいことがあります。
練習のときに、検査表と一緒に入っている手持ち用の輪(なければ紙に丸を描いて切れ目を入れたもの)を子どもの手元に持たせて、遠くの紙と同じ向きに回してもらうと、言葉を使わずに答えられます。
片目を隠すのも、ひと苦労です。手のひらで押さえると指のすきまから見えてしまい、強く押さえると目をこすって嫌がります。ティッシュを重ねたものやガーゼで目をふんわり覆って、上から手を添えるくらいがちょうどよさそうです。
検査表は自治体の紙をそのまま使えますが、薄い紙だと丸めぐせが残って見えにくくなります。壁に貼れるタイプを1枚用意しておくと、健診が終わってからも、園で視力の話が出たときに使えます。
聴力検査(小さな声で絵を当てるもの)
聴力検査でつまずくのは、聞こえているかどうかより先に、子どもが答え方を分かっていないからです。ささやき声で「いぬ」と言われて、絵を指さす。一度も練習しないでいきなりやると、ぽかんとしたまま終わります。
先に普通の声で何回か遊んでみて、絵と名前が分かってきてから声を小さくしていくと、答えられるようになります。
練習しても反応しないときは、聞こえの問題ではなく耳あかが詰まっているだけのことも。家で耳の奥まで取ろうとすると傷つけてしまうので、当日そのまま伝えて、会場で耳の中を見てもらってください。
テレビや換気扇がついていると、大人でも小さな声は聞き取れません。家でやるときは、音の出るものを全部止めてからにしてください。
尿検査(朝いちばんのおしっこを採る)
トイレトレーニングの途中だと、いつ出るか分からないので、この検査がいちばん困ります。紙コップを構えたときには終わっている、というのは本当によくあります。
おむつの子は、おしっこを受け止めるための採尿パックが一緒に入っていることが多いです。前日の夜に説明を読んで、どこに貼るかだけ確かめておくと当日あわてずにすみます。
持っていくのは、基本は当日の朝に採ったものです。自治体によっては前の晩の分を冷蔵で預かってくれることもあるので、案内の紙を確かめてみてください。
当日の流れと、持っていくと気持ちがラクなもの
受付から終わりまで、だいたい1時間から2時間かかります。身長体重、歯科、内科の診察、保健師さんとのお話、という順番が多いですが、そのあいだの待ち時間がそれぞれ長いです。
この待ち時間が、親にとっての本番です。3歳が静かに1時間座っていられるはずもありません。飽きて走り出すと、呼ばれたときにいない、ということになります。音が出なくて座ったまま遊べるものが1つあると、待っているあいだ、こちらが落ち着いていられます。
持っていくおもちゃは
1つだけ
受付から終わりまで
1〜2時間
持っていくなら、貼ってはがせるシールブックを1冊だけにするのがおすすめです。おもちゃを何個も入れていくと、落として拾ってを繰り返すことになるので、細かい部品のないものを1つにしぼるほうが落ち着きます。
下の子がいるなら、抱っこ紐で寝てくれているあいだに上の子の相手をする、と決めておくと動きやすいです。
前の日にかばんへ入れておくもの
- 母子手帳と問診票、受診票
- 音の出ないおもちゃを1つ
- こぼれにくい小さなおやつ
- 着替え一式(飲みこぼしやおもらし用に)
- 下の子がいるなら、おむつとおしりふき、ミルクや授乳ケープ
当日の朝に用意するもの
- 尿の容器(採れていなくても、空のまま持っていきます)
- 飲み物
- 子どもの服は、脱いで身長と体重をはかるので脱ぎ着しやすいものに
「言えなかった」だけで、発達の評価が決まることはありません
名前が言えなかった、年齢を聞かれて黙ってしまった、クレヨンで丸を描いてと言われて、紙を塗りつぶしてしまった。健診のあと、そのことばかり思い出してしまうことがあります。
でも、はじめての場所で知らない大人に囲まれたら、3歳が固まってしまうのは当たり前です。家では一日中しゃべっている子が、ここでは一言も出なくなるのは珍しくありません。その様子も含めて見てもらっているので、家ではこんなふうに話していますと伝えれば、そのまま書いてもらえます。
気になることを言われたときは
「もう一度来てください」「一度相談してみませんか」と言われると、その場では頭が真っ白になります。でも健診は、気になる子を見つけて次につなげるためのもので、その日に何かが決まるわけではありません。
帰る前に聞いておくと、後がラクになることがあります。何が気になったのか、家でできることはあるのか、次はいつどこへ行けばいいのか。この3つをメモしておくと、家に帰ってからひとりで調べ続けなくてすみます。
発達の進み方には、同じ月齢でも大きな幅があるもの。子どもの発達がゆっくりで不安なときの記事にも書きましたが、比べる相手を増やすほど不安は大きくなります。言われたことだけを見て、次にどうするかを決めるほうが気持ちが落ち着きます。
まとめ
3歳児健診の準備は、全部やらなくて大丈夫です。家の検査は、できたところまでで持っていけばいいですし、できなかったと伝えたほうが会場で丁寧に見てもらえます。
視力検査は、2.5メートル離れられて明るい場所を先に探しておく。聴力検査は普通の声で遊んでから声を小さくしていく、尿検査は当日の朝に採る。この3つが頭に入っていれば、前日の夜にあわてることはなくなります。
当日は待ち時間が長くなるので、音の出ないおもちゃを1つだけ入れておいてください。そして、その場で答えられなかったことは、子どもの力とは関係ありません。健診が終わったら、よく頑張ったねと言って、帰りにパンでも買って帰りましょう。



