- 日焼け止めを使い始める月齢の目安
- 塗る日と、塗らなくていい日の見分け方
- 保湿・虫除けと重ねる順番
- 塗り直しの間隔と、夜の落とし方
- なめた・目に入ったときの対処
赤ちゃんの日焼け止めはいつから?

日焼け止めを使い始める月齢に決まりはありませんが、生後6か月までは、日陰・服・帽子・ベビーカーの幌で守るのが基本です。
日陰や服で守れない場面なら、顔などの小さい範囲に少しだけ塗ってかまいません。生後6か月を過ぎたら、服から出ている肌に塗っていけば大丈夫です。
(参考:米国小児科学会 HealthyChildren.org「Sun Safety」)
市販のベビー用日焼け止めには、「新生児から」「生後1か月から」と書かれたものも多くあります。使えるかどうかは、パッケージの表示を見るのがいちばん確実。初めて使う日は、腕の内側に少し塗って1日様子を見てから、顔や体に広げると安心です。
生後1〜3か月ごろは、外に出る時間もまだ短いですよね。ベビーカーの幌を伸ばして日陰を歩けば、塗らずに過ごせる日が多いです。
生後6か月までは
日陰と服で
塗り始めの目安は
生後6か月から
毎日必要?季節と時間の目安
毎日塗らなくても大丈夫。紫外線の強い季節と時間帯に外へ出る日だけ塗れば十分です。紫外線が強いのは、1年だと4〜9月、1日だと10〜14時。早朝と夕方はとても弱くなります。
いちばん強いのは、7〜8月の正午ごろです。関東では5月から、真夏並みに強い日が増えてきます。
(参考:日本臨床皮膚科医会・日本小児皮膚科学会「紫外線対策に関する統一見解」/気象庁「太陽高度と紫外線」)
| 時期 | 塗る目安 |
|---|---|
| 4〜9月 | 10〜14時に外へ出る日は塗る 朝夕の短いお散歩なら、帽子と幌で間に合う日も |
| 10〜3月 | 日なたで長く遊ぶ日、雪や水辺のそばで過ごす日に塗る |
| 家の中 | 基本的に塗らなくていい |
赤ちゃんの肌は、大人より角層が薄くて、乾燥しやすいのが特徴。一生のうちに浴びる紫外線の4分の1は、子どものころに浴びるといわれています。だからこそ、毎日のお散歩で浴びる量を減らしておきたいところです。
(参考:米国小児科学会 HealthyChildren.org「Sun Safety」)
10〜14時を避けてお散歩の時間をずらすと、浴びる紫外線がぐっと減ります。夏は暑さ対策にもなります。外で気をつけたい熱中症のサインは、子どもの熱中症のサインと外出時の対策にまとめています。
出かける前に、当てはまるものはありますか?生後6か月を過ぎていれば、1つでも当てはまる日は塗っておきましょう。
塗っておきたい日のチェック
- 10〜14時のあいだに外にいる
- 日なたを長く歩く、または長く遊ぶ
- 幌から顔・腕・足が出る
- 砂場・水辺・雪のそばで遊ぶ
- 曇りでも長く外にいる
わが家の下の子は、幌から出ていた足に塗り忘れて赤くなってしまいました。顔だけでなく、服から出ている足も忘れずに塗ってください。
日焼け止め選びで見たい5つのこと

赤ちゃん用は、SPFの数字の高さより、肌へのやさしさと落としやすさで選んでみてください。
1. SPF・PAは場面で選ぶ
毎日のお散歩や公園なら、SPF15〜30・PA++〜+++で十分です。数字が大きいほど、肌への負担が気になります。
| 使う場面 | SPF・PAの目安 |
|---|---|
| 毎日の散歩・公園 | SPF15〜30/PA++〜+++ |
| 海・プール・長く外にいる日 | SPF30〜50/PA+++〜++++ |
(参考:日本臨床皮膚科医会・日本小児皮膚科学会「紫外線対策に関する統一見解」/米国小児科学会 HealthyChildren.org「Sun Safety」)
2. ノンケミカルと書かれたもの
赤ちゃんに向いているのは、「ノンケミカル」と書かれたものです。紫外線吸収剤を使わず、肌の上で紫外線をはね返す「紫外線散乱剤」(酸化亜鉛や酸化チタン)で防ぐタイプ。鼻・ほお・耳のような敏感なところにも使いやすいです。
(参考:米国小児科学会 HealthyChildren.org「Sun Safety」)
3. お湯や石けんで落とせる
「お湯で落とせる」「石けんでオフ」と書かれたものなら、いつもの洗い方のまま落とせて、ワンオペのお風呂でもひと手間増えずにすみます。
4. 無香料で肌にやさしいもの
香料・着色料・アルコールは、赤ちゃんの肌には刺激になることも。「無香料・無着色・アルコールフリー」と書かれたものを選ぶと安心です。
湿疹やあせもがあるときは、自己判断で塗らずに、小児科や皮膚科で相談してみてください。ふだんの保湿については、赤ちゃんの肌荒れと毎日の保湿ケアにまとめています。
5. 顔用と体用を分ける
首・腕・足には伸びのよいミルクタイプ、ほっぺには小さなチューブのクリームタイプ、と分けておくと、出かける前に迷わずにすみます。
定番のベビー向け日焼け止め3選
ドラッグストアや通販で長く売られている、定番の3つ。先ほどの5つのことで見比べると、こうなります。
| 商品 | SPF・PA | 使える月齢 | 紫外線吸収剤 | 落とし方 | 香り |
|---|---|---|---|---|---|
| ピジョン UVベビーミルク | SPF20・PA++(ウォータープルーフはSPF35〜50+) | 0か月から | 不使用 | お湯で落とせる(ウォータープルーフはベビーソープ) | 無香料 |
| アロベビー UVモイストミルク | SPF15・PA++ | 新生児から | 不使用 | お湯で落とせる | 精油のやさしい香りあり |
| ママ&キッズ UVライトベール | SPF23・PA++ | 新生児から | 使用(シルクで包み、肌に直接触れない処方) | お湯で落とせる | 無香料 |
(参考:ピジョン 商品情報「紫外線ケア」/ママ&キッズ「UVライトベール」商品ページ/アロベビーは販売ページの商品説明)
毎日の散歩なら、SPFの数字はどれもちょうどいい範囲です。分かれるのは、紫外線吸収剤と香りの2つ。「ノンケミカルで無香料」を最優先するならピジョン、「香りがあっても天然由来がいい」ならアロベビーが候補です。
ピジョン UVベビーシリーズ
ベビー用品でおなじみの、ピジョンのUVケアシリーズ。新生児から使える低刺激タイプで、顔にも体にも塗れる、さらっとしたミルクです。
アロベビー UVシリーズ
国産のオーガニックにこだわった、ベビー用スキンケアのブランド。植物由来の成分を中心に作られていて、ミストとミルクの2タイプから選べます。
ママ&キッズ UVライトベール
産院で見かけることも多い、低刺激スキンケアのブランド。新生児の肌にもやさしく作られていて、家族みんなで使えます。塗ると顔色が少し明るく見えるので、ママのお出かけ用にもなるのがうれしいところです。
どれを選ぶときも、先ほどの5つのうちとくに見ておきたいのは「ノンケミカル」「お湯や石けんで落とせる」「無香料の低刺激」の3つ。買う前に、パッケージの表示で確かめてみてください。
塗り方・塗り直し・落とし方
日焼け止めは、出かける前に塗って、外で塗り直し、帰ったら落とすところまでがセットです。1日の流れはこんな感じです。
保湿→日焼け止め→虫除けの順
保湿クリームを先に塗り、肌になじんでから日焼け止めを重ねます。虫除けを使う日は、いちばん外側に。虫除けの選び方と使える月齢は、赤ちゃんの虫除けは何歳から使える?にまとめています。
日焼け止めの量は、顔だけでこのくらい。
クリームなら
パール粒1つ
液状・ミルクなら
1円玉1枚
おでこ・両ほお・鼻・あごに点で置いてから広げるのがコツ。こうすると、ムラができにくくなります。
全体にのばしたら、同じ量をもう一度重ねて塗るのがコツ。薄く1回だけだと、表示の数字ほどには防げないといわれています。
塗るのは、出かける15〜30分前が目安。外に出るころには肌になじんでいます。
塗り忘れやすい場所
- 耳
- 首の後ろ
- 手の甲・足の甲
(参考:日本臨床皮膚科医会・日本小児皮膚科学会「紫外線対策に関する統一見解」/米国小児科学会 HealthyChildren.org「Sun Safety」)
塗り直しは2〜3時間ごと
外にいる日は、2〜3時間ごとに重ねて塗るのが目安。次のときは、時間がたっていなくても塗り直します。
- 汗をかいたとき
- タオルで顔をふいたとき
- 水遊びのあと
お出かけバッグには、小さいチューブを1本。公園のベンチでもさっと塗り直せます。砂がついたほおや手は、手口ふきで軽くふいてから重ねるのがおすすめです。
(参考:日本臨床皮膚科医会・日本小児皮膚科学会「紫外線対策に関する統一見解」/米国小児科学会 HealthyChildren.org「Sun Safety」)
落とし方と、そのあとの保湿
「お湯で落とせる」タイプでも、夜のお風呂ではいつものベビーソープで洗います。
- 泡を手にのせて、なでるように洗う
- タオルでこすらず、押さえるように水気をとる
- すぐに保湿する
うっかり落とさずに寝かせてしまった日は、気づいた朝に、ぬるま湯と泡でやさしく洗ってから保湿しておきましょう。着替えのときに、赤みやかぶれが出ていないかも見ておくと安心です。
⚠️ こんなときは小児科へ
- 1歳未満の子が日焼けで赤くなったら、当日中にかかりつけ医へ連絡する
- 湿疹やかぶれが出たら、使うのをやめて小児科か皮膚科へ
なめた・目に入ったときは?
目に入ったときは、濡らしたタオルで目のまわりと手をふいてあげてください。痛がる・赤みが続くときは、小児科か眼科で診てもらってください。手についた日焼け止めが、目をこすったときにまた入ってしまうからです。
手をなめたくらいなら、口に入るのはほんの少しです。たくさん口に入ったときは、中毒110番に電話で相談できます。吐いた、ぐったりしているときは、すぐに小児科を受診してください。
☎ 中毒110番(日本中毒情報センター)
- 大阪中毒110番:072-727-2499(24時間)
- つくば中毒110番:029-852-9999(9〜21時)
- 情報提供料は無料。かける前に日焼け止めの容器を手元に
(参考:米国小児科学会 HealthyChildren.org「Sun Safety」/日本中毒情報センター)
上の子がいる日の塗る順番

2人を連れて出かける日は、玄関で2人分の準備が重なりがちです。わが家の流れはこうです。
- 上の子に日焼け止めを塗る
- 上の子に靴を履いてもらう
- そのあいだに下の子の準備をしてベビーカーへ(生後6か月前なら、塗る代わりに帽子と幌で守る)
塗る順番を毎回同じにしておけば、玄関で待たせる時間も短くなります。出かける15〜30分前を目安に始めれば、外に出るころには肌になじんでいます。
公園で塗り直すときも、上の子から先に済ませてみてください。生後6か月を過ぎた下の子は、ベビーカーに乗せたまま落ち着いて塗れます。
帽子・幌など、ほかの対策

日焼け止めを塗るところを減らすなら、帽子と日陰の出番。つばが7cmある帽子で、紫外線を約60%防げます。日陰を歩くだけでも、浴びる量は日なたの半分ほどです。
服は、七分袖のように肌が隠れる部分が多くて、生地の目が詰まったものがおすすめです。暑い日は熱がこもらないよう、白か淡い色を選びます。
(参考:日本臨床皮膚科医会・日本小児皮膚科学会「紫外線対策に関する統一見解」)
わが家では、上の子をベビーカーに乗せて出かけていたころ、できるだけ日陰を歩くようにしていました。肌が赤くなるほど焼けたことはありません。
幌やサンシェードの選び方は、ベビーカーの選び方ガイドでも触れています。
よくある質問
曇りの日も塗る?
曇りの日でも、届く紫外線は晴れた日の80%以上。長く外にいる日は、晴れの日と同じように塗っておくと安心です。
(参考:日本臨床皮膚科医会・日本小児皮膚科学会「紫外線対策に関する統一見解」)
去年の残りは使える?
パッケージの使用期限と注意書きを見て決めます。期限内でも、中身が分離していたり、においが変わっていたりしたら使わないでおきましょう。
保育園には塗っていく?
日焼け止めの扱いは園によって違うので、まずは先生に聞いてみてください。午前中に外で遊ぶなら、登園前に家で塗っていけば間に合います。
(参考:日本臨床皮膚科医会・日本小児皮膚科学会「紫外線対策に関する統一見解」)
まとめ
赤ちゃんの日焼け止めは、生後6か月までは日陰と服、それからは肌が出ている部分に塗るのが目安です。
- 4〜9月の10〜14時に外へ出る日は塗る
- 保湿→日焼け止め→虫除けの順に、出かける15〜30分前に
- 外では2〜3時間ごと、汗や水遊びのあとにも塗り直す
- 夜はお風呂で泡で洗い、こすらずに保湿する
- 1歳未満の子が日焼けで赤くなったとき、かぶれが出たときは小児科へ
毎回きっちり塗れなくても、帽子と日陰で守れている日はたくさんあります。まずは次のお散歩の前に、帽子と日焼け止めを玄関に並べておくところから始めてみてください。
参考にした情報
- 米国小児科学会 HealthyChildren.org「Sun Safety: Information for Parents About Sunburn & Sunscreen」
- 日本臨床皮膚科医会・日本小児皮膚科学会「保育所・幼稚園での集団生活における紫外線対策に関する統一見解」(令和7年5月)
- 気象庁「太陽高度と紫外線」
- 日本中毒情報センター




