この記事でわかること
- 食べない朝が続いても大丈夫な条件
- 1〜3歳の子に朝の食欲が出ない3つの原因
- 起きてから家を出るまでにできる工夫
- 食べる量が少ない朝に選びたい食べもの
- 受診や相談を考える目安
朝ごはんを食べない日があっても大丈夫です
1〜3歳の子が朝ごはんを食べなくても、体重が増えていて機嫌がよければ心配いりません。水分がとれていれば、お昼までの数時間は問題なく過ごせます。
この時期の胃はまだ小さく、1回に入る量は大人の3分の1ほど。前の日の夕食が20時近くなれば、朝7時の時点でお腹が空いていなくても不思議ではありません。
保育園の給食は11時半前後に始まるところが多く、7時に朝ごはんを終えても、そこから4時間半ほどです。コップに半分の牛乳と、バナナを2切れ。それだけの朝でも、お昼までお腹は持ちます。
朝に食欲が出ない3つの原因
朝だけ食べないのは、好き嫌いではなく体のリズムの問題であることがほとんどです。理由が分かると、どこを変えればいいかも見えてきます。
1つ目は、起きてすぐは体がまだ動き出していないこと。胃腸が目を覚ますまでには20〜30分ほどかかります。起きて5分でいすに座らされても、口が動かないのが自然です。
2つ目は、前の日の夜が遅いこと。夕食が20時を過ぎたり、寝る前にヨーグルトやせんべいを食べたりすると、朝までにお腹が空ききりません。19時台に食べ終えられた日は、翌朝の食べ方が変わることがあります。
3つ目は、急かされる空気です。「早く」「あと5分」と横から声が飛ぶと、子どもは食べるより先に身構えます。大人でも、急かされながらの食事はのどを通りませんよね。
前の日の夜を振り返ってみる
- 夕食は19時台に終えられた
- 寝る前のおやつや牛乳はなかった
- 就寝は21時前後だった
起きてから家を出るまでにできること
朝の流れを少し組み替えるだけで、食べる量は変わります。時間を増やすのではなく、順番を入れ替えるのがコツです。
朝ごはんまでの流れは、この3ステップで
同じ「食べさせる」でも、いつ何を出すかで結果が変わります。次の順番で試してみてください。
STEP1 起きたらまず水分を一口
麦茶か牛乳をコップに少しだけ入れて渡します。冷たすぎないものが飲みやすく、胃腸が動き出すきっかけになります。
STEP2 着替えを先に済ませる
起きて20〜30分たってから食卓に呼びます。その間に着替えとおむつを終えておくと、食べたあとに急かす場面が減ります。
STEP3 出す量を思いきり減らす
おにぎりならひと口サイズを2つ、食パンなら3分の1枚。皿の上が少ないほど、子どもは手を伸ばしやすくなります。足りなければおかわりを出せば大丈夫です。
STEP3の量は、少なすぎると感じるくらいでちょうどいいです。山盛りの皿は、子どもにとっては「これを全部食べないといけない」という宿題に見えてしまいます。
わが家の上の子は、あればあるだけ食べるタイプ。今は朝ごはんを固定メニューにしています。食べない子の場合は、品数を増やすより、お皿を1つに減らすのがおすすめ。手をつけない皿を下げる回数が減り、親の気持ちも軽くなりやすいので、試してみてください。
食べる量が少ない朝に選びたいもの
朝は品数より、口に入れやすい形かどうかで食べる量が変わります。かむ回数が少なくて、片手で持てるものほど口に入りやすい傾向があります。
| 朝の状況 | 出しやすいもの |
|---|---|
| 眠くて口が動かない | 牛乳、ヨーグルト、バナナ |
| すぐ手が止まる | 一口サイズのおにぎり、スティックパン |
| 支度の時間がない | シリアルに牛乳、前の晩に用意したおにぎり |
| 給食まで持たせたい | ごはんやパンに、卵や乳製品を少しだけ添える |
炭水化物だけでも、お昼までのエネルギーとしては足ります。そこに卵焼き1切れやチーズ1個が乗れば十分で、野菜まで朝にそろえなくて大丈夫です。
シリアルは、眠くて口が動かない朝でも食べやすい一皿です。選ぶときに見るのは、鉄やカルシウムが足されているか、砂糖が控えめか、粒が小さめか。この3つだけで選びやすくなります。牛乳を先に注いで1〜2分ふやかすと、やわらかくなって食べやすくなります。
食べる量そのものが少なくて不安な日は、少食が心配なときの見方もあわせて読んでみてください。
急いでいる朝ほど、ぶどうやミニトマトを丸のまま出しがちです。つるんとしたまま気管に入ると詰まるので、縦に4等分してから出してください。パンも大きいまま持たせず、一口大にちぎっておくと安心です。
前の晩にやっておくと朝がラクになること
朝を変えようとするより、夜のうちに数分使うほうが確実です。眠い頭で献立を考える場面が減ります。
寝る前の3分でできること
- 翌朝出すものを1つだけ決めておく
- おにぎりを作ってラップで包み、冷蔵庫へ入れる
- コップとスプーンを食卓に出しておく
- 夕食を19時台に終える日を週に何日か作る
前の晩に作ったおにぎりは、必ず冷蔵庫で保存して、朝そのまま出すか電子レンジで温めます。常温に一晩置いたものは、涼しい季節でも傷むことがあるので使いません。冷凍しておいたごはんなら、朝にレンジで温めて握るだけなので、数分で用意できます。
献立を毎朝決めなくていいように、曜日ごとに固定してしまう方法もあります。月曜はおにぎり、火曜はシリアル、水曜はパン。決めごとにしておくと、迷う時間がなくなって声かけもおだやかになります。
受診や相談を考える目安
食べない朝が続いても、次のような変化がなければ、様子見で大丈夫です。逆に当てはまるものがあれば、早めに小児科で診てもらってください。
体重が増えない、または減っている/水分もほとんど受けつけない/日中もぐったりして遊ばない/下痢や嘔吐が続く。このうち1つでも当てはまるときは、食欲の問題ではなく体調のサインかもしれません。受診の際は、いつから何をどれくらい食べていないかをメモして持っていくと話が早く進みます。
体重が順調でも気持ちが落ち着かないときは、健診のタイミングで保健師さんに聞いてみるのもひとつの方法です。保育園に通っているなら、給食での食べ方を担任の先生に確認すると、家との差が分かって安心できることがあります。
よくある質問
保育園の給食までお腹は持ちますか?
持ちます。朝に食べられなかった日ほど、園ではおかわりをしていることも多いです。1日の合計で見れば足りていることがほとんどなので、朝だけを見て判断しなくて大丈夫です。
気になるときは連絡帳に「朝はほとんど食べていません」と一言添えておくと、先生が給食の様子を教えてくれます。
牛乳やヨーグルトだけの朝でもいいですか?
大丈夫です。乳製品はたんぱく質とカルシウムがとれるので、それだけでも朝の一食として成り立ちます。そこにバナナを1〜2切れ、または食パンをひとかけら足せると、お昼までの持ちがよくなります。
夜のおやつは減らしたほうがいいですか?
寝る前の1〜2時間に食べたものは、朝の食欲にそのまま響きます。どうしても欲しがるときは、量を減らすより、出す時間を早めるほうがもめません。夕食前の16〜17時台に回せた日は、翌朝への影響が小さくて済みます。
朝ごはんを作る時間がありません
作らずに出せるものを常備しておくと、朝の作業がゼロになります。スティックパンは常温で置いておけて、袋を開けるだけで出せるので、寝坊した朝の保険になります。1本ずつ包装されていること、砂糖が控えめなこと、やわらかくて食べやすいこと。
この3つで選ぶと日常使いしやすいです。アレルギーがある子は、卵や乳が使われていないかも表示で確かめてください。渡すときは、そのまま持たせずに一口大にちぎってからにしてください。
まとめ
朝ごはんを食べないのは、その子のわがままでも、作る側の腕の問題でもありません。起きたばかりで、胃腸がまだ目を覚ましていないだけのことがほとんどです。
体重が成長曲線に沿って増えていて、日中の機嫌がよければ、食べない朝があっても大丈夫です。水分を一口、着替えを先に、量は思いきり減らす。この3つだけでも、食卓の空気は変わっていきます。
全部やろうとしなくて大丈夫です。今夜おにぎりを1つ握って冷蔵庫に入れておく。それだけで、明日の朝は気分が少し軽くなります。
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