- 夜中に泣いたとき、何から順に見ればいいか
- 母乳とミルクで違う、夜中の授乳の考え方
- 何をしても泣き止まない夜の、安全な離れ方
- 夜泣きを減らすための、寝かしつけと朝夜の整え方
- すぐに受診したほうがいい泣き方
私も、娘が生まれて1か月たたないころ、里帰り先の実家で娘と二人きりのときに何をしても泣き止まず、私まで一緒に泣いてしまいました。
夜中に泣いたら、暗いまま順番に
夜泣きは、ママの寝かしつけが下手だから起きるのではありません。赤ちゃんは、寝ている途中でちょっと目を覚ますことがあります。そのたびに泣いてしまう子も、めずらしくありません。
部屋は暗いまま、声は小さくして、次の順番で見ていきます。毎晩同じ順番にしておくと、眠くて頭が回らない夜中でも迷わずに動けます。
夜中に泣いたら、この順に
- おなかがすいていそうなら授乳(ミルクは前の授乳からの時間も見る。下の表を参考に)
- おむつがぬれていないか見る
- 首の後ろや背中をさわって、汗ばんでいないか、冷えていないかを見る
- どれでもなければ、すぐには抱き上げずに数分だけ待ってみる。少しぐずったあと、また眠ることもあります
- それでも泣くときは、抱っこしてゆらゆら
(参考:おぎくぼ小児科「赤ちゃんの夜泣きはいつまで?原因・対処法・寝かしつけのコツを小児科医が解説」)
授乳は、母乳とミルクで考え方が違います。
| 母乳 | ミルク | |
|---|---|---|
| 夜中の授乳 | 欲しがるときに、欲しがるだけ | 前の授乳から3時間ほどあけるのが目安 |
| 時間より前に泣いたら | そのまま飲ませてよい | まず抱っこやおむつ替えで様子を見る |
(参考:森永乳業 はぐくみ「新生児の授乳回数と間隔の目安は?」(助産師監修))
ミルクの間隔をあけるのは、母乳より消化に時間がかかるからです。毎回3時間もたない日が続くなら、1回の量を健診や産院で相談してみてください。
夜中は、天井の電気をなるべくつけないようにします。明るい光が目に入ると、赤ちゃんもママもすっかり目が覚めてしまいます。授乳やおむつ替えで手元が見えないときは、手元だけを照らす小さなライトがあると便利です。
(参考:厚生労働省「健康づくりのための睡眠ガイド2023」)
ライトは、明るさをうんと弱くできるものだと、まぶしくありません。床やベッドサイドに置くときは、赤ちゃんの手が届かない場所にします。コードがあるものは、コードも寝床から離しておきましょう。
暑さで寝苦しそうな夏の夜は、赤ちゃんが暑くて寝ないときの服と寝具の合わせ方も読んでみてください。
上の子がいて、夜泣きのたびに上の子まで起きてしまうなら、2人目の同室育児の乗り切り方も参考にしてください。
泣き止まないときは離れていい
順番どおりに見ても泣き止まない夜は、赤ちゃんを安全な場所に寝かせて、その場を少し離れてかまいません。ママが落ち着いてから戻るほうが、赤ちゃんにとっても安全です。
離れるときは、ベビーベッドにあおむけで寝かせます。台所で水を一杯飲む、窓を開けて深呼吸する、くらいの短い時間で十分です。長い時間ほうっておくのではなく、少ししたら戻って様子を見ます。
泣き止まないときに、激しく揺さぶるのは絶対に避けてください。頭が前後に激しく揺さぶられると、「乳幼児揺さぶられ症候群」になることがあります。首と体をしっかり支えて、抱っこでゆらゆらするぶんには心配いりません。
- 大人用ベッドやソファではなく、できるだけ柵のあるベビーベッドに寝かせる
- 顔のまわりに、タオル・ぬいぐるみ・授乳クッションを置かない
- 敷き布団やマットレスは、かためで平らなもの
(参考:こども家庭庁「赤ちゃんが泣きやまない~泣きへの理解と対処のために~」/こども家庭庁「こどもの事故防止ハンドブック 窒息・誤飲事故」)
寝かしつけの順番を変えてみる
授乳や抱っこで完全に眠ってから布団に置いていると、夜中に目が覚めたときも、また授乳や抱っこで寝かせてほしくて泣くことがあります。うとうとしてきたところで布団に置くのを、少しずつ試してみましょう。
授乳のあとはげっぷを出して、しばらく縦抱きにします。まぶたが重くなってきたら、まだ起きているうちに布団へ。胸やおなかをトントンしながら、寝つくのを待ちます。
毎晩やらなくても大丈夫です。ママに少し余裕がある夜だけ、試してみてください。
(参考:おぎくぼ小児科「赤ちゃんの夜泣きはいつまで?原因・対処法・寝かしつけのコツを小児科医が解説」)
布団に置いた瞬間に起きてしまうなら、背中スイッチで置くと泣くときの記事に、置き方のコツをまとめています。ひとりで眠る練習(ネントレ)が気になるけれど、泣かせるのがかわいそうで迷うときは、ネントレの罪悪感との付き合い方を読んでみてください。
朝と夜のメリハリをつける
夜まとまって眠れるように、朝は明るく、夜は暗くを毎日くり返します。
朝は起きる時間をだいたい決めて、カーテンを開けて部屋を明るくします。日中は、天気のいい日に少しお散歩に出るくらいで十分。夜は、寝室をできるだけ暗くして寝かせます。
寝る前の流れも、毎晩同じ順番・同じ時間帯にそろえましょう。たとえば「お風呂→授乳→暗い寝室で布団へ」のように、短くて続けやすい流れでじゅうぶん。
(参考:厚生労働省「健康づくりのための睡眠ガイド2023」/おぎくぼ小児科)
外の街灯や朝早くの日差しが入る部屋なら、遮光カーテンにすると、夜も明け方も部屋を暗くしておけます。
遮光カーテンを使う場合も、朝は起きる時間に開けて、部屋に光を入れるのを忘れずに。昼間まで暗いままだと、朝と夜の区別がつきにくくなってしまいます。
ママが眠る時間をつくる
夜中に何度も起きる時期は、昼間に少しでもママが横になる時間をつくります。赤ちゃんがお昼寝をしたら、家事より先に、ママも一緒に横になってみてください。
家事は全部やらなくて大丈夫です。洗濯物をたたまずにかごへ入れておいたり、夕ごはんを買ってきたお惣菜にしたりする日があっても、赤ちゃんは困りません。
家族が休みで家にいる日があれば、その日の夜中の1回だけでも代わってもらいましょう。抱っこやおむつ替え(ミルクなら授乳も)を任せられると、少しまとまって眠れます。
ひとりで抱えきれないと感じたら、住んでいる市区町村の保健センターで、保健師さんに相談することもできます。
いつもと違う泣き方のとき
夜泣きだと思っていても、体の不調で泣いていることもあります。次のような様子があれば、夜中でも受診してください。
- 元気がなく、ぐったりしている
- 呼吸があらく、苦しそう
- 顔色や肌の色が悪い
- 泣いていたのに、急に泣き止んでぐったりした
- 抱っこしてあやしても、いつまでも泣き止まない
- 吐いた、うんちに血が混じっている
- 熱がある
(参考:日本小児科学会「こどもの救急(ONLINE-QQ)泣き止まない」)
受診するか迷うときは、子ども医療電話相談の「#8000」に電話すると、受診したほうがいいかを相談できます。対応している時間帯は都道府県ごとに違うので、昼間のうちに一度調べておくと、夜中にあわてずにすみます。
(参考:厚生労働省「子ども医療電話相談事業(#8000)について」)
よくある質問
夜泣きはいつまで続く?
夜泣きは生後4〜12か月ごろに多く、1歳を過ぎるころには落ち着いていく子が多いです。月齢ごとの理由と対策は、夜泣きはいつまで続く?月齢・年齢別の原因と対策まとめで確かめてみてください。
2歳を過ぎても続く夜泣きは、2歳の夜泣きの対応と寝かしつけにまとめています。
(参考:おぎくぼ小児科)
添い乳で寝かせてもいい?
添い乳のまま大人も眠ってしまうと、大人の体や布団で、赤ちゃんの口や鼻がふさがることがあります。授乳が終わったら、できるだけベビーベッドにあおむけで寝かせてください。
(参考:こども家庭庁「こどもの事故防止ハンドブック 窒息・誤飲事故」)
まとめ
ワンオペでもできる夜泣きの対処は、次の5つです。
- 夜中に泣いたら、暗いまま決まった順番で見る
- 泣き止まないときは、安全な場所に寝かせて少し離れる
- うとうとしてきたところで布団に置く
- 朝は明るく、夜は暗くして、寝る前の流れをそろえる
- 昼間にママが横になる時間をつくる
全部いっぺんにやらなくて大丈夫です。今夜は、泣いたときに天井の電気をつけず、決まった順番で見ていくことから始めてみてください。
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