この記事でわかること
- 0〜3歳で習い事を始める家庭が多いのか少ないのか
- まわりと比べて焦ってしまう3つの理由
- 始めるなら何を基準に選ぶか
- 通わせなくても家でできる遊びの広げ方
0〜3歳の習い事は、今すぐ始めなくて大丈夫です
0〜3歳のうちに習い事を始めていなくても、あとから取り返せなくなることはありません。この時期に身につく力の大部分は、家でのやりとりと日々の遊びから育つからです。
実際、習い事を始める家庭が増えるのは3〜4歳ごろからです。園に通いはじめて生活のリズムが安定し、先生の話を聞いて動けるようになる時期と重なります。0〜2歳で通っている子は、まだ少数派です。
始める子が増えるのは
3〜4歳
0〜3歳の教室の月謝
5,000〜
8,000円
もちろん、始めてよかったという家庭もたくさんあります。「早く始めた子が有利」という話をしたいわけではありません。0〜3歳は、できるようになる時期の幅がとても広い年ごろです。
うちの子はまだ、と感じても、それは月齢の差で説明がつくことがほとんどです。成長のペースそのものが気になるときは、子どもの発達がゆっくりに感じるときもあわせて読んでみてください。
まわりと比べて焦るのには、理由があります
焦りは性格の問題ではありません。焦りやすい状況に置かれているだけです。理由は大きく3つあります。 1つ目は、SNSに流れてくるのが「できた日」だけだということ。プールで笑っている10秒の動画の裏には、行きたくないと泣いた朝や、休んだ週があります。うまくいかなかった日をわざわざ投稿する人は、ほとんどいません。
2つ目は、早期教育の情報が「早いほど有利」と読めてしまうこと。0歳から脳が育つ、という説明はそのとおりです。ただ、脳を育てる刺激は教室でしか手に入らないものではありません。
抱っこして歌う、名前を呼んで反応を待つ、絵本を一緒にめくる。家の中にあるやりとりが、そのまま刺激になっています。
3つ目は、比べる場面が増えること。保育園の送り迎え、支援センター、公園。同じ月齢の子と並ぶ機会が増えるほど、できていないところだけが目に入ります。
当てはまるものはありますか?
- 寝かしつけのあと、同じくらいの月齢の子の投稿を見て落ち込む
- 支援センターで、うちの子だけ走り回っている気がする
- 体験教室のチラシをもらって、そのまま引き出しに入れてある
- 家族に相談しても「まだいいんじゃない」で話が終わる
どれかに当てはまっても、今の育て方が間違っているわけではありません。ふとした瞬間に落ち込んでしまうのは、それだけ子どものことを考えている時間が長いからです。
0〜3歳の習い事で育つもの・まだ育ちにくいもの
始めるかどうかを決める前に、この時期の習い事で何が身につくのかを知っておくと、判断しやすくなります。
| 0〜3歳では | 具体的な中身 |
|---|---|
| 育ちやすい | ✅ 家以外の場所に慣れる(人見知り・場所見知りがやわらぐ) ✅ 親子で体を動かす時間が定期的に持てる ✅ 同じ月齢の子とその親に会える |
| まだ育ちにくい | ・技術の習得(泳げる・弾ける・話せる) ・集団のルールを守って動くこと ・自分から練習を続ける習慣 |
技術が身につきにくいのは、子どものせいでも先生のせいでもありません。体の発達がまだそこまで来ていないだけです。水を怖がらなくなる、音に合わせて体をゆらす。0〜3歳の教室から持ち帰るのは、こうした「慣れ」のほうです。
0〜3歳の習い事は、子どものためというより、親子で家以外の居場所を持つための選択肢です。そう考えると判断しやすくなります。外に出る場所がほしいなら通う価値がありますし、家と公園で足りているなら急ぐ必要はありません。
始める前に見ておきたい4つのこと
やってみようと思ったときは、内容よりも「続けられるか」から見ていきます。0〜3歳の習い事でいちばん多いつまずきは、子どもが嫌がることではなく、送迎が回らなくなることだからです。
申し込む前に確かめたいこと
- 下の子を連れて行ける教室か(きょうだい同伴の可否)
- 片道の移動が20分以内で収まるか
- 休んだときに振替ができるか
- お昼寝の時間とぶつからない曜日・時間か
きょうだい同伴の可否は、見学のときに必ず聞いておきたいところです。抱っこ紐で下の子を連れたまま上の子のレッスンを見守れるのか、別室で待つことになるのか。ここが合わないと、行くこと自体がしんどくなります。
移動時間も、思っているより負担になります。片道30分の教室は、着替えと準備を入れると半日仕事です。近くにある教室のほうが、内容が少し物足りなくても長く続きます。
体調を崩しやすい年齢なので、振替の有無も確認しておくと安心です。0〜3歳は月に1回は休むもの、くらいに思っておくと気が楽になります。
体験レッスンの日に泣いてしまっても、向いていないと決めなくて大丈夫です。0〜3歳は場所見知りの真っ最中。判断するなら、2〜3回通ってからのほうが本当の様子が見えます。
この4つを見たうえで、最後に金額を考えます。0〜3歳の教室は月5,000〜8,000円あたりが中心で、入会金や教材費が別にかかることもあります。半年払い続けても負担に感じない額かどうかが、現実的な目安です。
通わせないときに家でできること
習い事に行かない日々でも、やっていることは教室とそう変わりません。家にあるものや、小さなおもちゃひとつで広げていけます。
教室のリトミックでやっているのも、基本は同じで、音に合わせて鳴らしたり止めたりする動きです。小さな部品が外れるおもちゃは口に入りやすいので、対象年齢の表示を見て選んで、遊んでいるあいだはそばで見ているようにしてください。
2〜3歳になれば、低い段差から大人が手を添えて飛び下りる遊びもできます。ハイハイの時期なら、布団の山によじ登るだけでも運動になります。
3つ目の絵本の読み方のコツは、赤ちゃんへの絵本の読み聞かせにまとめました。
おもちゃを買い足すのが負担なら、月齢に合ったものが届くレンタルという方法もあります。自分では選ばない種類のおもちゃが届くのも、レンタルならではのおもしろさです。料金や向き不向きはおもちゃサブスクの比較で詳しく書いています。
年齢ごとにどんな遊びが合うかを一度まとめて見たいときは、0〜3歳のおうち知育まとめから読んでみてください。
全部やらなくて大丈夫です
音も体も言葉も全部やらなければ、と考えると、今度はそれが負担になってしまいます。今日はタンバリンを1回鳴らした、それだけの日があっていいです。
私自身、上の娘が3歳になった今も習い事はひとつもしていません。上の娘は保育園で歌をおぼえてきて、帰り道や家でたまに歌っています。教えたのは私ではありません。
よくある質問
0歳から始めたほうが有利ですか?
0歳から通っている子のほうが早く上達する、という結果は出ていません。0歳の教室は、親が子どもとの遊び方を教わる場としての意味合いが大きいです。同じことは支援センターの親子講座でもできます。
まわりが始めていて、うちだけ遅れている気がします
3〜4歳から始める家庭が多いので、0〜2歳で始めていないほうが一般的です。小学校に上がるころには、何歳から始めたかで差がつく場面はほとんどなくなります。
何歳から始めるのが現実的ですか?
先に挙げた4つ(きょうだい同伴・移動時間・振替・曜日)に加えて、トイレを自分で言えること、親と離れて30分過ごせることが目安になります。この2つができるようになると、親も先生も様子を見守りやすくなります。時期としては、3歳前後の子が多いです。
下の子がいるときはどうしていますか?
きょうだい同伴ができる教室を選ぶか、上の子のお迎えの帰り道に寄れる教室を探します。どちらも難しいときは、下の子が歩くようになるまで待つ家庭が多いです。
スイミングだけは早いほうがいいと聞きました
水に慣れるという点では、早いほうが怖がりにくいのは確かです。ただ、はじめはお風呂で、子どもの顔にそっとお湯をかけてみるところからで十分です。気になる場合はベビースイミングを始める時期を参考にしてください。
まとめ
0〜3歳で習い事を始めていなくても、あとから取り返せなくなることはありません。0〜2歳では始めていない家庭のほうが多いので、うちだけ遅れている、という状況ではありません。
始めるなら、内容よりも続けられるかどうかから見ていきます。きょうだいを連れて行けるか。片道20分以内か。休んだときに振替ができるか。お昼寝とぶつからないか。この4つがそろっていれば、通いはじめてからも無理なく続けられます。
教室に通わなくても、家でできることはたくさんあります。タンバリンを鳴らす、公園の階段をのぼる、絵本を1冊めくる。どれかひとつできた日があれば、それでじゅうぶんです。
スマホを閉じるときに、今日できるようになったことをひとつだけ思い出してみてください。昨日より長く座っていた、新しい言葉をひとつ言った。比べる相手は、いつも昨日のわが子で大丈夫です。
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